このブログでは、LINE Research Platform × 博報堂共同研究プロジェクト『若者インサイトラボ』の調査結果を発表しています。
今回は2017年10月4日~14日に大学生3年生と修士1年生を対象に実施したインターンシップに関する調査についてご紹介します。
はじめに、大学3年生・修士1年生における2017年の7~9月に実施されたサマーインターンシップの参加率から見ていきましょう。
参加率は大学3年生で32%、修士1年生では37%となっており、大学3年生では文系、修士1年生では理系でインターンシップの参加率が高くなっています。
尚、インターシップの参加社数は、1社のみ参加と、複数社数への参加が半々ぐらいになっています。
その背景には、学生が減少している中、インターンシップを通じて、学生との接点を持ちたいと考える民間企業や官公庁などが増加していることに加え、2019年卒業の学生(現、大学3年生・修士1年生)から1Dayなどの超短期インターンシップを経団連が認めたことも影響していると考えられます。
また、インターンシップの応募時の考え方としては、興味ある業界に絞った応募や就職したい企業への応募といった、範囲を絞った応募が約5割でした。
最近の就職活動は売り手市場というような声も一部では聞かれますが、インターンシップを通じて積極的に就職活動に取り組んでいる学生の存在も垣間見える結果でした。
また、興味深い点としては、参加日程が長いと、満足度や就職志望度が低下することがわかりました。これは参加日程が長い分、企業の実情を知ることになり、良いことだけはなく、良くないことも体験するためだと考えられます。
インターンシップを通じて企業の実情を適切に理解してもらい、入社後のミスマッチを防ぐということが目的であれば、これはポジティブな結果であり、満足度や就職志望度を気にし過ぎる必要はないと言えます。
おわりに
経団連により1Dayインターンシップの開催が認められたこともあり、実施する企業側の負担だけでなく、参加する学生側のハードルも下がりました。今後はインターンシップへの参加を希望する学生が一層増加することが予想されますが、企業側は短い期間のなかで業界・企業研究ができる情報、就活へのやる気が高まる体験、入社後のミスマッチを防ぐために実態に即した就労イメージの伝達など、様々なコンテンツを提供する必要があり、従来よりも企画力が求められることになりそうです。
【調査データの引用・転載について】
今回は2017年10月4日~14日に大学生3年生と修士1年生を対象に実施したインターンシップに関する調査についてご紹介します。
参加率は大学3年生で32%、修士1年生では37%となっており、大学3年生では文系、修士1年生では理系でインターンシップの参加率が高くなっています。
尚、インターシップの参加社数は、1社のみ参加と、複数社数への参加が半々ぐらいになっています。
続いて、インターンシップの参加日程ですが、1-2Dayといった超短期のインターンシップの割合が大学3年生で47%、修士1年生で36%と高くなっています。
その背景には、学生が減少している中、インターンシップを通じて、学生との接点を持ちたいと考える民間企業や官公庁などが増加していることに加え、2019年卒業の学生(現、大学3年生・修士1年生)から1Dayなどの超短期インターンシップを経団連が認めたことも影響していると考えられます。
続いて、インターンシップの参加動機ですが、業界研究・企業研究、職業適性の把握といった情報を収集する機会というだけでなく、就活へのやる気を高めるための機会だと捉えている学生が約4割も存在している点は興味深いです。
また、インターンシップの応募時の考え方としては、興味ある業界に絞った応募や就職したい企業への応募といった、範囲を絞った応募が約5割でした。
最近の就職活動は売り手市場というような声も一部では聞かれますが、インターンシップを通じて積極的に就職活動に取り組んでいる学生の存在も垣間見える結果でした。
最後に、インターンシップ参加後の評価を紹介します。満足度においては9割近い学生が満足していて、就職志望度については、参加日程が短・中期の場合、7割近い学生がその企業への志望度を高めています。つまり、学生側・企業側の双方において有意義なイベントであると言えます。
また、興味深い点としては、参加日程が長いと、満足度や就職志望度が低下することがわかりました。これは参加日程が長い分、企業の実情を知ることになり、良いことだけはなく、良くないことも体験するためだと考えられます。
インターンシップを通じて企業の実情を適切に理解してもらい、入社後のミスマッチを防ぐということが目的であれば、これはポジティブな結果であり、満足度や就職志望度を気にし過ぎる必要はないと言えます。
おわりに
経団連により1Dayインターンシップの開催が認められたこともあり、実施する企業側の負担だけでなく、参加する学生側のハードルも下がりました。今後はインターンシップへの参加を希望する学生が一層増加することが予想されますが、企業側は短い期間のなかで業界・企業研究ができる情報、就活へのやる気が高まる体験、入社後のミスマッチを防ぐために実態に即した就労イメージの伝達など、様々なコンテンツを提供する必要があり、従来よりも企画力が求められることになりそうです。
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【調査について】
- LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
- 調査対象:日本全国 大学3年生と修士1年生の男女
- 実施時期:2017年10月4日~14日
- 有効回収数:2,478サンプル
- 性別構成比はスクリーニング調査結果をもとにウェイトバック
【若者インサイトラボについて】
LINE株式会社と博報堂ブランドデザイン若者研究所が、スマホをキーに若者のリアルな生態を解明するためスタートした共同プロジェクト。
国内で7,100万人(MAU)の豊富なユーザー基盤を誇り、国内最大級かつアクティブ性の高いスマートフォン調査パネル(約1,080万人:「LINEアンケート」のLINE公式アカウント友だち登録数/2018年1月時点)を保有するLINEと、若者のインサイトについて長年研究を続けてきた博報堂ブランドデザイン若者研究所が、共同で調査研究を実施、公開していきます。
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