LINEリサーチでは、この新型コロナ禍で、企業や人々の生活、様々な業種の方々にどのような変化が起きているか意見を収集し情報を発信しています。4回目は、不安の変化や外出自粛に伴い新たに始めたことなどの調査結果をお知らせします。
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◆Topics◆

1. 国内の感染について「とても不安」と感じる人が過半数、前回調査の倍
2.生活で困っていることは「気分の落ち込み」「運動不足」など
3.飲食店・居酒屋に行く」は男女ともに自粛。新たに始めたことに「掃除」「料理」「電子書籍」など

1. 国内の感染について「とても不安」と感じる人が過半数、前回調査の倍

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている中、日本国内の感染について人々がどのように感じているかを聞きました。
LINEリサーチでは、これまで計4回の新型コロナウイルスに関する調査を実施していますが、今回4回目では不安感が大きく増加しています。「とても不安に感じる」と回答した人の割合が5割以上と前回の2倍以上、「とても不安」「不安」「やや不安」まで入れると9割強の方が不安を感じています。
不安度
具体的な不安な内容として、以下のような声がよせられました。

・危機感が低すぎる(男性20代,大学生 )
・認識が甘い人達がいる事。いつ終息するのか不安 (女性30代,会社員 )

・感染するスピードが異常だから (女性20代,大学生 )
・どこで感染するかわからない状態になっているのに店に勤務しているため(女性50代,パート/アルバイト )
・我が家には、肺が弱い高齢者が居るので心配 (男性50代,会社員 )

・収入面で生きていけるのか (女性30代,会社員)
・政府が言う事は大手の会社が出来る事ばかりで中小企業などではできない事ばかり (男性30代,会社員)
・ウイルスに感染した場合、自分や家族の生活がどうなるか不安 (男性40代,会社員)

・感染も怖いし、これから経済がどうなるのかなど心配(女性60代,専業主婦/主夫 )
・検査数が他国と比較して少なくどこまで感染しているのか分からない (男性50代,自営業)
・自分が当初思っていたよりも状況が悪くなり、いつ感染が収束するのか先が見えない不安感があるから。(男性10代,大学生 )

2.生活で困っていることは「気分の落ち込み」「運動不足」など

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、生活で困っている点について聞きました。
前回調査時点同様、「マスクが手に入らない」は男女ともに最も高く男性は6割弱、女性は7割弱という結果に。多くの人にとってマスク不足が引き続き困りごとであることがわかります。

次いで、女性では「家にいる時間が長く、気分転換が難しい」「なんとなく気分が落ち込む」「運動不足、太ってきた/太りそう」などが続きます。全国的に外出の自粛が呼びかけられている中、家の中で過ごす時間が多いことが影響しているようです。

男性では、女性と同様に「家にいる時間が長く、気分転換が難しい」が上位にありますが、3位に「収入が減りそう/減っている」が入ってきています。業種により収入への不安には差が出る部分ではありますが、先行きの見えないこの状況に対して不安を覚えている人は多くなっているようです。
業種別の結果はこちら

困っていること


3.飲食店・居酒屋に行く」は男女ともに自粛。新たに始めたことは「掃除」、「料理」、「電子書籍」など

外出自粛が呼びかけられている中、緊急事態宣言エリア等では休業要請も出され、これまでの生活とは大きく変化がありました。

このような事態の中で、『以前はやっていたけれども控えていること』『新しく始めたこと、 以前より利用が増えたこと』を聞きました。

『以前はやっていたけれども控えていること』では、「飲食店・居酒屋に行く」が男女ともにTOPとなっています。それ以外には「泊りの旅行に行く」も共通して高い結果となっています。

男性の控えていることには、「カラオケ店に行く」「日帰り旅行に行く」などが入り、レジャー関連の行動があがっています。
女性は、「(食料や生活必需品以外の)買い物に行く」や「美容室に行く」など、ファッションや美容など会社帰りやお休みの日にしていたような行動も控えていることがわかります。

自粛


『新たに始めたこと、以前より利用が増えたこと』については、「ふだんやらない大掃除・洗濯」が1位となりました。家にいる時間が増え、家のことが気になってしまうのは男女ともに共通のようです。

「電子書籍を読む」も男女ともに高くなっています。 女性では2位に入っている「新しい料理レシピに挑戦する」は男性でも4位に。また「飲食店のテイクアウトを利用する」も男女ともにそれぞれランクインしました。

ふえたこと


外食を控えている今、新たなレシピの開拓やテイクアウトなどを利用し、少しでも食事の時間を楽しもうとしている姿がみられます。
「電子書籍」のようなオンラインでのサービスなど、今までもあったけれど今回初めて利用を開始したり、以前よりも多く手にすることが増えていることも、生活の変化をうかがわせます。

終わりが見えず不安が広がる中、多くの人々の生活には様々な変化が起きています。そんな中、一人一人が考え、新しい過ごし方を見出しこの状況を乗り切ろうとする創意工夫の姿も見え始めました。

今回ご紹介した「生活の中の困っていること」はビジネスで言えばシーズであり、「減らしていることやめたこと」はディフェンスであり、「増えたこと始めたこと」はニーズでありチャンスです。「不安」で、世間のムードも読んでいただければと思います。
正直にいえば、私たちの誰もがしんどい毎日を過ごしていると思います。早く元の生活に戻りたい。その準備として、経済も、転んでもただでは起きない根性で取り戻しましょう。少しでも何かヒントになれば幸いです。


LINEリサーチでは、今後も必要性を見極めて、定期的に新型コロナウイルスについての調査を行い、情報を発信していきます。様々な局面で皆さまに役立つ調査のインフラとして、より良い社会生活のために活動してまいります。


【関連調査】


【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
実施時期:①2020年2月5日実施 ②2020年2月19日実施 ③2020年3月2日実施 ④2020年4月16日実施
有効回収数:①5,233名 ②5,024名 ③4,991名 ④10,442名
※LINEユーザーの性年代構成比にあわせてウェイトバック
※各回フレッシュサンプルで実施
※①②③までは新型コロナウィルス認知者99%をベースに、④の今回は全員をベースに調査結果を構成しています。

【調査データの引用・転載について】

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