新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言、外出自粛要請などにより、人々の生活は大きく変化しました。その中でも、オンライン関連のサービスはこれまで以上に身近なサービスとなり、人々の生活の中で利用が促進されるものも多くありました。
今回は、コロナ禍で利用されているオンラインサービス、まだ続くwithコロナの日々の中で今後利用していきたいサービスについて調査しました。

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◆Topics◆

1.利用経験が多いサービスは「オンライン飲み会」、今後の利用意向が高いのは「デリバリー・出前」など
2.「ネットスーパー」「バーチャル旅行」や「オンライン診療」など特定年代で利用意向上位に


1.利用経験が多いサービスは「オンライン飲み会」、今後の利用意向が高いのは「デリバリー・出前」など

まず、新型コロナウイルス感染拡大の中で、利用されているオンラインサービスについてみてみると、「オンライン飲み会」が全体で4割弱、次いで「オンラインミーティング」、「デリバリー・出前サービス」が3割弱と続きました。
「オンライン飲み会」は、特に20-30代の男女を中心に多く利用されています。「オンラインミーティング」は、働き方をテレワークに切り替える企業もあり、会社員を中心に利用が伸びたことが考えられます。
続いて、今後利用したいサービスについては、「デリバリー・出前サービス」が約5割、「ネットスーパー」が約3割となりました。

下記グラフで記している右端の「差」ですが、こちらの数値が大きいものは『利用度は低かったものの今後の利用意向が高いサービス』となります。今後withコロナ時代でのオンラインサービスを考えていくうえで、市場のニーズがある可能性が考えられます。


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2.「ネットスーパー」「バーチャル旅行」や「オンライン診療」など特定年代で利用意向上位に

次に、年代別で「利用経験があるサービス」「今後利用したいサービス」をみていきましょう。
全体の結果と比べると、年代や性別によって特徴が見えてきました。

■男性20代
男性20代は、他の年代とも比較して、今後利用したいという意向が全体的にやや少なめではありました。その中でも、「デリバリー・出前サービス」や「ネットスーパー」など、生活に欠かせない食事面のサービスを利用したいという意向がみてとれました。
「オンライン飲み会」は、20代男女ともに6割も利用の経験があり、コロナ禍で急速に広がったものの、飲食店の休業要請が解除された今、オンライン上の活動は落ち着き傾向となっているようです。

■男性30-50代
男性30-50代の傾向は、20代とはまた少し異なる特徴があります。
20代と同じく「デリバリー・出前」「ネットスーパー」は、利用意向が高い結果でした。また、「オンライン学習」「電子書籍」も利用意向が高く出ています。そして年代的な傾向として「オンライン診療」や「バーチャルの美術館・博物館巡り」にも利用したい、利用してみたいという期待がよせられていることがわかります。

■女性20代
女性20代は、男性と同様に「デリバリー・出前サービス」「ネットスーパー」の今後利用意向が高いものの、「オンラインエクササイズ・ヨガ」「オンラインライブ・フェス・舞台」「オンライン学習」や「電子書籍」などにも今後の利用意向があることがうかがえます。
「オンライン飲み会」は男性と同様、落ち着き傾向がみられます。

■女性30-50代
女性30-50代は、女性の20代の利用意向とも近しい傾向もあり、「デリバリー・出前サービス」「ネットスーパー」「オンラインエクササイズ・ヨガ」「オンライン学習」や「電子書籍」などに利用意向が高い傾向があります。利用意向が高い項目の中で特徴的なのが、「オンライン診療」の高さです。男性30-50代でも高い傾向はありましたが、さらに高く、今後のオンライン医療サービスへ期待がよせられます。また、「バーチャル旅行」「バーチャルの美術館・博物館巡り」「オンラインライブ・フェス・舞台」も他の性別年代と比べても利用意向が高く、エンタメのオンラインサービスの今後にも期待できます。

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『緑のセル』は、利用意向(B)ー利用経験(A)の差が大きく、今後伸びていくことが期待できる項目、
 『グレーのセル』は、利用経験より利用意向が減少した項目となります。


新型コロナウイルスの感染症の影響で、私たちの生活は大きく変化しました。新しい生活様式の中で、様々なサービスや仕組みへの試行錯誤が始まっています。

今回は特定項目に限り調査を行いましたが、これらに限らず、多くの業種・ビジネスにおいて、多くの方が新しいサービス展開を検討されていると思います。

市場調査の点では、激しく変化するこの状況下で『コアな価値の確認』と『ニーズの量の把握』が重要になってくると考えます。
『コアな価値の確認』でいえばインタビュー系の調査や自由記述設問が、『ニーズの量の把握』でいえばアンケート調査が手法としてマッチします。

特に『ニーズの量の把握』に関しては、リモート環境からも手早く数日で結果が分かるライトコースと、専門家にじっくり相談できるサポートコースがあり、対応が可能です。
今回の調査は前者で、スピーディに低コストで調査が実施できる、「LINEリサーチ ライトコース」だけで行いました。
調査から消費者ニーズの確認をご検討されている方はぜひ覗いてみてください。


想定通り、まだしばらくコロナと共にある生活は続きます。先行きが予測不明で正直辛い気持ちもあります。しかしこれを逆手に、踏ん張って日常生活をアップデートしていけば、より暮らしやすい形がコロナ明けの私たちの手に残るかもしれません。粘り強く前向きにいきましょう。

【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国 20歳以上59歳以下の男女
実施時期:2020年6月12日~13日
有効回収数:1059サンプル
※市場の性年代別構成比に合わせて回収

【調査データの引用・転載について】

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