土用 (どよう) の丑 (うし) の日といえば「うなぎ」。毎年食べるのを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。地域によっては、「うなぎ」だけでなく「うどん」や「梅干し」 など「う」の付く食べ物を食べる習慣があります。そこで今回は、土用の丑の日にみんな何を食べているのか?地域差について調査しました。

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土用の丑の日に食べるものは「うな重・うな丼」が堂々の1位


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「土用の丑の日にちなんで、何か食べますか?」と質問したところ、全体で約4割は「食べる」と回答しています。地域別で見ると、東北、中部、近畿、四国では、土用の丑の日には何かを食べるという割合が約5割と比較的高く、北海道、九州は4割弱と他の地域に比べてやや少ない傾向でした。また、グラフには記載していませんが、年代別では、50代が「食べる」割合が最も多く5割以上。特に50代女性の「食べる」割合は6割弱と、他の年代に比べて高い傾向が見られました。

また「あなたが土用の丑の日に食べる料理は?」と質問したところ、うなぎ関連のメニューが最も多く、1位は「うな重・うな丼」。全体で約7割という結果に。やはり土用の丑の日に“うなぎ”を食べる人が多いようです。しかし、細かく見ていくと地域によって割合に少し差が出ています。「うな重・うな丼」は関東、近畿では割合が高く7割以上、また東北、四国も約7割という結果に。一方で北海道では約5割にとどまっています。

その他の料理を見てみると、「うな重・うな丼以外のうなぎ料理(うざく、うまきなど)」では北海道、中部で割合が高い傾向が見られました。北海道では「うどん」も他の地域よりも高い傾向が見られました。他の地域ではランク外だった「西瓜(すいか)」も5位にランクインしています。さらに「土用もち(土用に食べる「あんころ餅」のこと)」は近畿のみ3位にランクイン。他の地域ではなじみが薄いようですが、関西(京都)や北陸地方(金沢)を中心に、土用の入りの日に食べる風習があります。

また、夏バテ解消になるといわれている「土用しじみ」は、中国、四国で4位にランクイン。島根県はしじみの産地としても有名で、旬は夏と冬。用の丑の日はちょうど夏の旬にあたっています。うなぎ以外にも、地域によっていろんな食べ物を食べる風習があるのはとても興味深いですね。

土用の丑の日は、体調を崩しやすい季節の変わり目に滋養のあるものを食べて元気に過ごそうという生活の知恵。うなぎは四季の移り変わりを感じる夏の風物詩です。おいしいものをもりもり食べてスタミナをつけ、夏の暑さに備えましょう!


【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:2020年6月26日~28日
有効回収数:5252サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

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