2020年も残すところあとわずか。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、新しい生活様式が取り入れられ、色々と今まで経験のなかったことに挑戦するなど、取り組むことが多かった一年ではないでしょうか。新年を迎えるにあたり、年末年始の過ごし方について全国約58万人に聞いてみました。

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◆Topics◆

1.2020年の年末年始の過ごし方。昨年より「初詣に行く」が減少
2.年代別の過ごし方は?年末年始に見るテレビ番組の傾向にも違い
3.2020年の幸福度は昨年より6.5ポイント減少。すべての都道府県で低下
4.2021年が「よい年になる」か、まだ見通しがはっきりしない状況
5.2021年に期待している事は「新型コロナウイルスの収束」が全年代で最も割合が高い結果

1. 2020年の年末年始の過ごし方。昨年より「初詣に行く」が減少

年末年始の過ごし方について聞いたところ、3年連続で「年越し蕎麦(そば)を食べる」が最も割合が高く1位に。全体で約半数の人が回答しています。
2位は「『紅白歌合戦』を見る」、3位は「お雑煮(おぞうに)を食べる」という結果に。

01. 年末年始の過ごし方TOP10

毎年3位以内にランクインしている「初詣(はつもうで)に行く」の割合は、昨年に比べてランキングが下がっています昨年10位にランクインしていた「おみくじを引く」も今回はランキングから外れています。それ以外は、テレビ番組をみたり、大掃除をしたりと例年通りの過ごし方となっていました。
昨年調査の結果はコチラから

今年は初詣に行く予定と回答した人は、昨年と比べると全体では8ポイント減少する結果となりました。男女年代別にみてみると、男女ともに30代以上で初詣に行くと回答した割合の減少が顕著です。特に女性の30代以上では10ポイント以上の減少がみられます。コロナ禍の年末年始、多くの人が意識して過ごし方を工夫する様子がうかがえます。

02. 初詣に行く?男女年代別

2. 年代別の過ごし方は?年末年始に見るテレビ番組の傾向にも違い

全体で最も割合が高かった「年越し蕎麦(そば)を食べる」が10代を除いて1位となりました。唯一、10代の1位は「お年玉をもらう」で約半数となりました。それに応えるように、40代では「お年玉をあげる」が3位にランクインしています。
20代以上は「年越し蕎麦(そば)を食べる」が最も高く、特に年代があがるにつれて割合も高くなる傾向です。60代以上では6割を超えています。この年代はそのほかにも「お雑煮(おぞうに)を食べる」や「おせち料理を食べる」など食関連の割合が高いことが特徴的です。

また、視聴予定のテレビ番組も年代で傾向の違いがみられました。
「紅白歌合戦」はすべての年代で高い傾向で、特に10代が最も高く約5割、次いで50代以上で約4割
となりました。
「ダウンタウンの笑ってはいけないシリーズ」は10-40代の年代で高い割合となっています。特に、10代では4割強となっています。また60代以上では「箱根駅伝」も他の年代に比べて割合が高いことがわかりました。


03. 年末年始の過ごし方年代別TOP5

3. 2020年の幸福度は昨年より6.5ポイント減少。
  すべての都道府県で低下

ご自身の「幸せ度合い」を0点~100点満点で自己採点していただきました。 幸福度の高い都道府県をみると、昨年に比べてすべての都道府県で"幸福度"が減少傾向で、 全体では6.5ポイント減少していることがわかりました。
全体としては減少している都道府県の順位としては、昨年7位だった「鹿児島県」は1位に順位を上げています。昨年同様に「沖縄県」「福井県」はTOP3にランクインしています。


04. 幸福度の高い都道府県TOP5

次に、昨年と今年の”幸福度”の減少が顕著だった都道府県をみていきましょう。 最も幸福度の減少がみられたのは「東京都」で7.6ポイント減少。次いで「大阪府」、「神奈川県」と続きます。TOP10内の傾向をみると、東京を中心とする関東や関西、東海、北海道などが多くランクインしており、新型コロナウイルスの感染拡大や自粛要請などの影響が少なからずあったのかもしれません。

05. 幸福度の昨対比

4. 2021年が「よい年になる」か、まだ見通しがはっきりしない状況

2021年はどんな年になると思うか聞いてみました。 昨年に比べて「やや悪い年になると思う」や「悪い年になると思う」という回答は微増に留まっています。その一方で「どちらともいえない」という回答が7.2ポイント上昇しています。今の状況では来年どんな年になるか想像がつかない人が多いのかもしれません。

06. 2021年はどんな年になる?

続いて、「よい年になると思う」、「悪い年になると思う」のそれぞれの理由についていくつかご紹介していきます。

よい年になると思う理由

・大学に行き楽しめそうだから。(女性/17歳)

・コロナのおかげで、在宅勤務の普及など、ポジティブな変化が
 起きた。働き方や価値観の考え方は今後更に良い方向に
 変わると思われるため。(男性/25歳)

・この生活様式に慣れてよりよいサービスなどが
 生まれてくるはず。(女性/36歳)

・新しい生活様式にも慣れ、政府や自治体の支援策も整備され、
 今よりも少しは人々の心が穏やかになると思うので。
 (女性/52歳)

・コロナ禍に対応力がついて、夏のオリンピックに期待する。
 (男性/65歳)

よい年になると思う理由の傾向をみると新しい環境への変化や進学など、コロナ禍を乗り越えた先に期待を寄せる意見がみられました。

悪い年になると思う理由

・嵐さんが活動休止しちゃうから。(女性/16歳)

・来年は就活だけど、就職氷河期って言われてて
 仕事に就けるか不安でしかない。(女性/20歳)

・コロナの影響で経済が低迷し、
 給料が下がるので購買力が下がる。(男性/36歳)

・コロナがますます深刻化して、学校や行事の中止など、
 今年以上に耐える生活を強いられそう。(女性/47歳)

・コロナ影響が本格的にボーナスなどに出始めそう。(男性/50歳)

・コロナが収束せず、その影響で東京オリンピックが開催
 出来なくなると思うから。(男性/63歳)

悪い年になると思う理由の傾向をみるとやはり、新型コロナウイルスの影響で経済や将来への不安というコメントが多くみられました。

5. 2021年に期待している事は「新型コロナウイルスの収束」が
  全年代で最も割合が高い結果

最後に2021年に期待していることを聞いてみました。
すべての性年代で「新型コロナウイルスの収束」が最も割合が高く1位となりました。特に女性の30代以上では7割を超える結果となっています。
次いで「新型コロナウイルスのワクチン/接種」は全年代で2~3番目に期待したいことに入っています。

10-20代は「2020年に中止/延期になったイベントの開催」に期待を寄せているようです。 特に10代で特徴的なのは「東京オリンピック/パラリンピックの開催」にも他の年代に比べて上位にランクインしており、期待値が高いことがわかりました。 また、「5G回線/スマホの普及」や「USJに新エリア「SUPER NINTENDO WORLD」のオープン」など日常の利便性の向上や新しいスポットなどへの関心も高いようです。

また、「携帯電話の料金見直し/引き下げ」はすべての性年代でランクインしており、30代以降から高い傾向です。同様に「経済状況の見直し」も年代があがるにつれて期待値が高いことがわかりました。


07. 2021年に期待していることは

新型コロナウイルスの感染拡大でGo Toキャンペーンの一時停止や不要不急の外出自粛などで状況が日々変化する年末年始ですが、おうちで過ごす時間が多くなりそうな年末年始、ゆっくりと今年を振り返ってみるのもよいかもしれません。2021年は少しでも状況が改善されて、みなさんにとって楽しみが増える一年になるとよいですね。


【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国 13歳以上の男女
実施時期:①2019年11月22日~25日 ②2020年12月1日~3日
有効回収数:①587,319サンプル ②587,968サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります。

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