2020年2月頃からアメリカで広がりだした音声SNSサービス「Clubhouse(クラブハウス)」。日本でも、今年2021年に入り、App Storeに登場。特に、1月後半ごろからネット業界などを中心に賑わいをみせ、芸能人も配信を開始するなど、話題になっているサービスです。

LINEリサーチでは、1月末に第1回目の「Clubhouse」に関する調査を実施しました。しかしながら、日々「Clubhouse」に関する露出が増え、状況が変化しています。そこで、1回目の調査からちょうど1週間後に、どれくらい変化があったのかを把握するため第2回の調査を実施いたしました。前回回答者を除いた全国15~59歳までの方を対象に日本の人口構成比に合わせて回収を行う形で調査を行いましたのでその結果をご紹介します。

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◆Topics◆

1.「Clubhouse」の認知は52%、1週間で2.7倍の伸び
2.利用率は4%、若年層では他の年代の2倍
3.利用意向は25%と、小幅上昇

1.「Clubhouse」の認知は52%、1週間で2.7倍の伸び

前回1月30日に実施した「Clubhouse」についての調査。その1週間後にあたる2月6日に第2回の調査を実施しました。
「Clubhouse」を「知っている」割合は全体で約5割と、半数以上の人が認知した結果になっています。前回調査では19%でしたが、わずか1週間で2.7倍ほどの伸びになっており、「Clubhouse」の注目度の高さやメディアでの露出の多さによる影響がうかがえます。


認知


また年代別にみてみると、10代、20代の認知が他の年代に比べて高く6割超となっています。前回調査では20代の認知が最も高かったものの、今回調査では10代での認知が最も高くなりました。
10代では「Clubhouse」の認知の広がりが、20代よりもさらに素早く大きかったことが分かります。


認知割合変化



2.利用率は4%、若年層では他の年代の2倍

「Clubhouse」には招待制やiOSのみの配信といった、様々な制約条件がありますが、利用者・招待まちの人を含めた利用率の伸びはどのようになっているでしょうか。
全体では前回調査の2%から2ポイント増加の4%となりました。10-20代では、他の年代よりも伸びが早く、前回2~3%から8%に伸張しました。

利用者の変化


3.利用意向は25%と、小幅上昇

サービスの認知はハイペースで広がっていますが、今後の利用意向者の割合に変化はあるのでしょうか。現在の認知の有無にかかわらず、前回調査と同様に「Clubhouse」のサービス概要を提示して、利用意向を聞きました。

「使ってみたい思う※1」割合は全体で25%となり、一方「使ってみたいと思わない※2」の割合は54%となりました。前回から「使ってみたいと思う」割合は3ポイントほど上昇し、「使ってみたいと思わない」割合は変化していませんでした。
また、「どちらともいえない」の割合は減少しており、サービスの認知が高まるとともに、自分にとって使ってみたいと思うサービスか否かがはっきりする人が増えたともいえそうです。
※1「使ってみたいと思う」は、「ぜひ使ってみたいと思う」、「機会があれば使ってみたいと思う」の割合をまとめたものです。
※2「使ってみたいと思わない」は、「あまり使ってみたいと思わない」、「まったく使ってみたいと思わない」の割合をまとめたものです。


利用意向

年代別にみてみると、すべての年代で「使ってみたいと思う」割合は上昇特に、10代は利用意向ありが4割弱と高く、1週間前からの増加率も他の年代と比較して最も高くなりました。年代があがるにつれて利用意向は低くなる傾向となりました。


利用意向者年代別




「Clubhouse」のサービスは、10代、20代の若年層を中心にサービスの利用が高まっていきそうな傾向がみられました。
今後どこまでどのくらいの勢いで伸張するかは、他のOSや機能実装によるかとは思いますが、しばらくは目が離せないサービスとして注目が高まりそうですね。

【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:第1回 2021年1月30日~1月31日
              第2回 2021年2月6日~2月7日
有効回収数:第1回 1054サンプル(人口比で性年代割付回収)
                  第2回 1053サンプル(人口比で性年代割付回収)
※各回フレッシュサンプルで実施
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります。

【調査データの引用・転載について】

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