2020年2月頃からアメリカで広がりだした音声SNSサービス「Clubhouse(クラブハウス)」。日本でも、今年2021年に入り、App Storeに登場。特に、1月後半ごろからネット業界などを中心に賑わいをみせ、芸能人も配信を開始するなど、話題になっているサービスです。
LINEリサーチでは、1月末に第1回目の「Clubhouse」に関する調査の実施を開始。今回は2月6日調査した第2回に続き、2月13日に実施した第3回の調査の結果をご紹介いたします。
※前回までの回答者を除いた全国15~59歳までの方を対象に日本の人口構成比に合わせて回収を行っています。


◆Topics◆
1.認知は66%。前週より12ポイント増加するも上昇は緩やかに2.利用率は6%。10代、20代では10%以上に
3.利用意向は25%で全体では変化なし
4.利用者の今後利用意向とその理由
5.興味あるルームジャンル認知者では「芸能人・有名人」、利用者では「知識・教養・教育」
1.認知は66%。前週より12ポイント増加するも上昇は緩やかに
今回調査では、認知は66%となり、第1回の19%、第2回の52%から引き続き拡大し続けています。ただし、第1回調査から第2回調査では1週間で33ポイント増と大きな増加だったのに対し、今回調査では12ポイント増にとどまり、上昇率はやや緩やかになった模様です。
また、年代別の認知率は、今回調査では30代以降でも6-7割に到達しました。1週間前に実施した第2回調査では、10代、20代の認知の高さが特徴的でしたが、今回調査では10代の認知は微増にとどまり、20代以降の年代での認知の高まりが顕著となりました。特に、30代は20ポイント以上認知が増加する結果となっています。
2.利用経験率は6%。10代、20代では10%以上に
認知は増加が続いている中で、利用経験率※はどのようになっているでしょうか。
今回の利用経験率は6%となり、前回調査から2ポイント増加となりました。前回の傾向と同様引き続き10代、20代の伸びが他の年代に比べると顕著で、10代では3ポイント増、20代では5ポイント増となり、20代がより伸張している結果となりました。
※ここでの利用経験は現在利用および過去利用経験、招待まちを含みます
今回の利用経験率は6%となり、前回調査から2ポイント増加となりました。前回の傾向と同様引き続き10代、20代の伸びが他の年代に比べると顕著で、10代では3ポイント増、20代では5ポイント増となり、20代がより伸張している結果となりました。
※ここでの利用経験は現在利用および過去利用経験、招待まちを含みます
なお、今回は今は利用をやめているユーザーの割合も聴取しました。
全体での利用中止者は1%。最も利用経験者の多い20代では、中止者も2%となりました。
3.今後利用意向は25%で全体では変化なし
認知、利用共に拡大が続いている中、利用意向については大きな変化は見られませんでした。
今回調査で「使ってみたいと思う※1」割合は全体で25%と前回調査変わらず、「使ってみたいと思わない※2」の割合も55%と前回調査の54%とほぼ変わらぬ結果となりました。
※1「使ってみたいと思う」は、「ぜひ使ってみたいと思う」、「機会があれば使ってみたいと思う」の割合をまとめたものです。
※2「使ってみたいと思わない」は、「あまり使ってみたいと思わない」、「まったく使ってみたいと思わない」の割合をまとめたものです。

全体では25%と利用意向者の割合に変化は見られませんでしたが、年代別にみてみると、10代、20代の利用意向者が減少し、30代の利用意向者が増加している結果となっています。特に10代は前回調査よりも6ポイントほど利用意向者の割合が減っています。
4.現在利用者の今後利用意向とその理由
それでは、現在の利用者に絞ると、どのくらいの人がこのサービスを引き続き使いたいと思っているのでしょうか。まだ利用者数自体がそれほど大きくないため、傾向の参考値とはなりますが、利用者の今後利用意向についてみてみましょう。
Clubhouseを現在利用している人では、今後も「使いたいと思う※1」割合は68%と7割近くとなりました。一方「使いたいと思わない※2」の割合は16%となっています。「どちらともいえない」も同様に16%でした。

【関連調査】
【調査について】
【調査データの引用・転載について】
Clubhouseを現在利用している人では、今後も「使いたいと思う※1」割合は68%と7割近くとなりました。一方「使いたいと思わない※2」の割合は16%となっています。「どちらともいえない」も同様に16%でした。
※1「使いたいと思う」は、「とても使いたいと思う」、「やや使いたいと思う」の割合をまとめたものです。
※2「使いたいと思わない」は、「あまり使いたいと思わない」、「まった使いたいと思わない」の割合をまとめたものです。

それぞれ理由もみてみましょう。
「使いたいと思う」人は、好きなアーティストや興味のある人の話を聞けることに楽しさを感じている人が多いようです。またスピーカーにはなりたくないけれど、聴くのは楽しいといった意見も見受けられました。
「使いたいと思わない」「どちらともいえない」人では、使い方が分からない、分かりづらいといった意見が多くみられました。ローカライズやガイドなどが充実することでこういったユーザーが再び使いたいと思う可能性はまだまだあるかもしれません。
「使いたいと思う」人は、好きなアーティストや興味のある人の話を聞けることに楽しさを感じている人が多いようです。またスピーカーにはなりたくないけれど、聴くのは楽しいといった意見も見受けられました。
「使いたいと思わない」「どちらともいえない」人では、使い方が分からない、分かりづらいといった意見が多くみられました。ローカライズやガイドなどが充実することでこういったユーザーが再び使いたいと思う可能性はまだまだあるかもしれません。
【利用者でかつ今後もClubhouseを「使いたいと思う」人の意見】・好きなアーティストや著名人などが話してくれたとしたら、聞いているだけで楽しいから(20代/女性)・自分が主体となって発信することはたぶんしないけど、自分の好きな人や知ってる人・興味のある人の話を聞くルーツとして使いたいと思います(10代/女性)・現在使っており、聴き流しに色んなルームを聞くのは楽しいため。自分がスピーカーとなる気持ちはあまりありませんが。(30代/男性)・日本だけじゃなく、世界の色んな話が聴けるから(40代/女性)
【利用者でかつ今後Clubhouseを「使いたいと思わない」「どちらともいえない」人の意見】・面白くない(20代/男性)・時間がこうそくされる(30代/男性)・使い方がよく分からない(20代/女性)・今後の展開が不透明(20代/男性)・英語でわかりにくい(20代/女性)
5.興味あるルームジャンル。Clubhouse認知者では「芸能人・有名人」、利用者では「知識・教養・教育」
Clubhouseのサービス認知が高まってきた第3回調査では、興味のあるルームジャンルについても聞いてみました。Clubhouse内で公開されているルームの中では、どのようなジャンルが関心を集めているのでしょうか。
Clubhouse認知者のうち、興味のあるルームジャンルは「芸能人・有名人」が約26%ともっとも高くなりました。次いで「音楽」、「友だち/知り合いが話しているルーム」と続きます。4位以降も全体的にエンタメ、趣味のジャンルが多くランクインする結果となりました。10~30代の認知割合が高いことから特に若い年代であることの影響もあるかもしれません。

一方、Clubhouse現在利用者にしぼってみてみると、興味のあるルームジャンルの傾向に少し違いが出てきます。もっとも興味が高かったジャンルは「知識・教養・教育」となっており、次いで「音楽」、「芸能人・有名人」と続きます。 また、8位に「ビジネス」、「政治」が入っており、自分の知識や教養を広げられるようなルームに興味を持って利用している人も多いようです。

Clubhouse認知者のうち、興味のあるルームジャンルは「芸能人・有名人」が約26%ともっとも高くなりました。次いで「音楽」、「友だち/知り合いが話しているルーム」と続きます。4位以降も全体的にエンタメ、趣味のジャンルが多くランクインする結果となりました。10~30代の認知割合が高いことから特に若い年代であることの影響もあるかもしれません。

一方、Clubhouse現在利用者にしぼってみてみると、興味のあるルームジャンルの傾向に少し違いが出てきます。もっとも興味が高かったジャンルは「知識・教養・教育」となっており、次いで「音楽」、「芸能人・有名人」と続きます。 また、8位に「ビジネス」、「政治」が入っており、自分の知識や教養を広げられるようなルームに興味を持って利用している人も多いようです。

3回にわたり実施した「Clubhouse」に関する調査、いかがだったでしょうか。 話題になったサービスが、急成長する様子がみごとに調査結果にもあらわれた好例だったと言えるかと思います。
今後さらにClubhouseというサービスがどのように変化していくのか、LINEリサーチでも引き続き注目していきたいと思います。
今後さらにClubhouseというサービスがどのように変化していくのか、LINEリサーチでも引き続き注目していきたいと思います。
【関連調査】
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:第1回 2021年1月30日~1月31日
第2回 2021年2月6日~2月7日
第3回 2021年2月13日~2月14日
第2回 2021年2月6日~2月7日
第3回 2021年2月13日~2月14日
有効回収数:第1回 1054サンプル(人口比で性年代割付回収)
第2回 1053サンプル(人口比で性年代割付回収)
第3回 1052サンプル(人口比で性年代割付回収)
第2回 1053サンプル(人口比で性年代割付回収)
第3回 1052サンプル(人口比で性年代割付回収)
※各回フレッシュサンプルで実施
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があります
【調査データの引用・転載について】
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