高校生はふだんどのくらいニュースに関心を持っているのでしょうか?ニュースをチェックする方法やどんなジャンルに興味を持っているか、また内容が不確かな情報を見たときはどうする?などについて聞きました。

◆Topics◆
1.95%の高校生がニュースをチェック!一番多いのは「テレビで」
2.興味があるニュースのジャンルは?JKはエンタメ系、DKは国内のできごと
3.ニュースを見聞きしたりチェックしたりする高校生のうち、 気になるニュースはさらに自分でも調べる高校生が88%
4.高校生に聞いた!最近、自分のなかでうれしかったできごと・ニュース(2021年5月時点)
1.95%の高校生がニュースをチェック!一番多いのは「テレビで」

世の中のできごとや話題を伝えてくれるニュースを、ふだんどんな方法で見聞きしたり、チェックしたりしているのか聞きました。
「ニュースを見聞きしたりチェックしたりしない」と回答した高校生は全体で5%とわずか。95%の高校生はニュースを見聞きしたり、チェックしたりしていることがわかりました。そして、ニュースを見聞きしたり、チェックしたりする方法でもっとも多かったのは「テレビで」。男女ともに約7割でした。次に多いのは「Twitterで」、その次が「ニュース系サービスの『サイト』で(Yahoo!ニュース、LINE NEWSなど)」でした。
学年別にみると、「テレビで」と答えた割合は2~3年生と比べて1年生が高くなっています。「Twitterで」は、学年差はほぼなく4割台でした。また、DKと比べてJKのほうが「Twitterで」チェックする人が多く、JKでは全学年で5割台と割合が高くなっていました。一部のJKではニュースをチェックするときにTwitterを使うことが定番化しているともいえそうです。さらに「ニュース系サービスの『サイト』で」と答えた割合もDKと比べてJKのほうが高く、特に高3JKでは4割台でした。
続いて「YouTubeで」は、2~3年生よりも1年生の割合が高くなっています。1年生は「テレビで」と回答する人の割合も多かったことから、動画でニュースをチェックする傾向があるのかもしれません。また、「YouTubeで」チェックしている割合に男女差はあまりみられず、男女ともに約3割が活用していることもわかりました。
ほかにも、「ニュース系サービスの『アプリ』で」については、JKと比べてDKの割合が高めでした。また、新聞については、「電子版」よりも「紙」のほうがやや割合が高くなっています。家にある新聞を読む機会もあるのかもしれませんね。
2.興味があるニュースのジャンルは?JKはエンタメ系、DKは国内のできごと
ふだんニュースをチェックしている高校生に、どんなジャンルをチェックしているか聞きました。全体TOP3は「天気・気象・災害」、「国内(日本のできごと)」、「文化・芸能・エンタメ」で、いずれも6割超でした。
男女別にみると、ランキングの順位に大きく差が出ています。JKのTOPは「文化・芸能・エンタメ」で7割超。特に高1JKでは8割弱という高い割合になりました。気になるアイドルや芸能人などに対して、興味のアンテナが高いのかもしれません。JKの2位は「天気・気象・災害」、3位は「国内(日本のできごと)」と続きます。
一方DKのTOPは「国内(日本のできごと)」で6割超。2位は「天気・気象・災害」、3位は「文化・芸能・エンタメ」と続き、5位には「スポーツ」がランクイン。また、JKよりもDKの割合が高かったジャンルは「政治」、「経済」のほか、ランク外ですが「IT・テクノロジー」といったジャンルでした。
3.ニュースを見聞きしたりチェックしたりする高校生のうち、 気になるニュースはさらに自分でも調べる高校生が88%

次に、ふだんニュースを見聞きしたりチェックしたりしている高校生に、気になるニュースがあった場合、さらに自分でそのニュースのことを調べるか、またその方法についても聞きました。「さらに調べることはない」と回答した人は全体で12%。88%の高校生は、気になるニュースがあるとさらに自分でも調べてみるようです。
調べる方法のTOP3は、男女ともに「検索サイト/サービス(Google/Yahoo!など)で検索して調べる」、「Twitterで調べる」、「テレビをチェックする」。2位の「Twitterで調べる」はDKよりJKで割合が高く、特に高3JKでは4割超でした。前のトピックでもニュースのチェック方法として「Twitter」が定着している様子でしたが、より詳しい情報を調べる方法としても使われているようです。
一方低学年では、「テレビをチェックする」割合が高くなっており1年生では4割超でした。前のトピックで1年生は「テレビで」ニュースをチェックする人の割合が多かったことと関連しているかもしれません。
そのほかにも、「家族/友だち/知り合いに聞く」「Instagramで調べる」 はDKと比べてJKの割合が高く、「YouTubeで調べる」「ニュース系サービスの『アプリ』で調べる(スマートニュース、グノシーなど)」は逆にDKのほうが高い割合となりました。
高校生は、ニュースをチェックする方法と、さらにより詳しく調べる方法が連動する傾向にあるようです。

チェックしたニュースや誰かが投稿・発信した情報について、「内容が本当かどうかわからない」と感じる高校生(「感じることがあり、何かしらチェックする」、「感じることはあるが、特に何もしていない」の合計)は89%。多くの高校生が配信されているニュース・情報の中で、疑問を感じることがあるようです。そして74%の高校生は、そう感じた後に何かしらの方法で情報を確かめることをしています。
では、「内容が本当かどうかわからない」と感じたときに高校生は何をしているのでしょうか?
「内容が本当かどうかわからない」と感じたときにしていることを聞きました。全体TOPは「他のところでも同じ内容のニュース・書き込みがあるか、調べる」で、JKでも1位。全体2位は「『情報源』が何なのか/信頼できるか、調べる」で、DKの1位でした。
「テレビをチェックする」、「家族/友だち/知り合いに、聞いてみる」ことをするのはDKと比べてJKに多く、その中でも「テレビをチェックする」のは、前のトピックから続き1年生の割合が高めでした。また、「Twitterでチェックする」割合もJKのほうが高く、高1JKでは約3割でした。
情報があふれる昨今、正しい情報を得ようと行動している高校生の様子がみえてきますね。
4.高校生に聞いた!最近、自分のなかでうれしかったできごと・ニュース(2021年5月時点)
最後に、高校生に自分の中でうれしかったできごとやニュースについて聞きました。学校生活の中でのできごとから、家族や芸能人の結婚報告、好きなアイドル・アーティストの情報まで、さまざまなエピソードが多数寄せられました。
「ガッキーと星野さんの結婚報告!!!」(高2JK)
「BTSの新曲発表」(高1JK)
「ずっとほしかったアニメのグッズが買えたこと」(高2JK)
「推しのCMが見れた」(高3JK)
「ラジオでメールが読まれ、ノベルティグッズが届いた」(高1JK)
「前まで解けなかった問題が解けるようになったこと」(高1DK)
「実力テストで学年1桁に入れたこと」(高1JK)
「公式戦でのスターティングメンバーになれたこと」(高1DK)
「席替えしたこと」(高1DK)
「少し気になっている友だちとご飯に行く約束ができたこと」(高2DK)
「姉が結婚したこと」(高3JK)
ちょうどビッグカップルのニュースが流れた直後でしたが、高校生にとってもハッピーなニュースだった模様です。そのほか学校生活や私生活のなかでいいことがあった!うれしい!という気持ちが見え隠れするエピソードが並びますね。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年5月19日~2021年5月20日
有効回収数:1050サンプル
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があります
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