ほとんどの高校生がスマホを持っているいま、パソコンを利用する高校生はどのくらいいるのでしょうか?そこで、高校生のパソコン利用状況やパソコンでしていること、またどのくらい使いこなしているかなどについて調査しました。

◆Topics◆
1.高校生は「ノート型パソコン」と「タブレット」を使うことが多い2.ふだんパソコンでしていることは「動画を見る」と「検索する」
3.パソコンを使い始めた時期は「高校生になってから」が一番多い
4.パソコンの文字入力は「キーボードを見ながら」する高校生が7割超
5.パソコンで「できるようになりたいこと」は学年によって差がみられる
1.高校生は「ノート型パソコン」と「タブレット」を使うことが多い

大学生や社会人になると使用する機会が増えるパソコンですが、高校生は日常的にどのくらいパソコンを使うことがあるのでしょうか。学校や塾などから支給・配布されたものは除き、自宅に自分が使うことのあるパソコンやタブレットはあるかを聞きました。
「自宅にパソコンやタブレットはない」と答えた人は約12%で、「自宅にパソコンやタブレットはあるが、自分が使うことがあるものはない」という人は約16%でした。約7割の高校生は自宅でパソコンやタブレットを使うことがあるとわかりました。
そして使うことがあるものの1位は「ノート型パソコン」で4割超、2位は「タブレット(iPadなど)」で4割弱と僅差。「デスクトップ型パソコン」を使う高校生は2割弱でした。高校生は併用している人も含め「ノート型パソコン」「タブレット」を使用している人が多いようです。
グラフにはありませんが、学年別の傾向としては、高校1年生では「タブレット」の割合が高く、「ノート型パソコン」を上回りました。2年生以降では「ノート型パソコン」を使うことがあると回答した人の割合が高くなる傾向がみられました。
また、男女別ではJKよりもDKのほうが「パソコン」を使う割合が高く、一方で「タブレット」を使う割合はDKよりもJKのほうが高めでした。過去の調査「春から高校生!新高校生は、入学前にどんな準備をしてる?」の中で、DKは「パソコン」が8位にランクインしていたこともあり、興味を持っていたり、パソコンでやりたいことがあったりするDKも多いのかもしれませんね。
2.ふだんパソコンでしていることは「動画を見る」と「検索する」
自宅に、自分が使うことのあるノート型パソコンおよびデスクトップ型パソコンがある高校生に「パソコン」でふだんしていることを聞きました。
全体TOP3は「動画を見る」、「検索サイト/サービスで検索する」、「インターネットサイトをみる」でした。
男女別にみるとTOP3の「動画を見る」「検索する」「インターネットサイトをみる」をはじめ、「音楽を聴く」「ゲームをする」など、多くの項目でJKと比べてDKの割合が高くなっており、DKのほうがパソコンでさまざまなことをしている様子がうかがえます。一方、JKは「インターネットサイトをみる」や「音楽を聴く」、「SNSを見る/投稿する」など、自宅にパソコンがあってもスマホやタブレットで済ませている人も多いのかもしれません。
またJK・DKともに「宿題やレポート、課題などを書く」「勉強をする」「学校の授業を受ける」がランクインしました。勉強目的でパソコンを使う機会も多いようです。そのほか「インターネットショッピングをする」割合もJKよりDKのほうが高くなりました。
「宿題やレポート、課題などを書く」「学校の授業を受ける」割合は、高校1年生と比べて高校2~3年生のほうが高い傾向にありました。学年が上がるにつれて学校関連の勉強でパソコンを使うことが増えるようです。
3.パソコンを使い始めた時期は「高校生になってから」が一番多い

自宅に、自分が使うことのあるパソコンがあるという高校生に、いつごろから使い始めたかを聞きました。もっとも多かった回答は「高校生になってから」で、次に多かったのは「中学生」でした。高校1年生、中学1年生といった入学の節目などでパソコンを買ってもらったり、家のパソコンを使ってもよい環境になったり、加えて勉強やレポートなどで使う必要性も高まるのかもしれません。
男女別では、DKと比べてJKのほうが「小学校に上がる前から~小学6年生」までに使い始めた人の割合が高く、「中学生」以降の割合はDKのほうが高くなりました。パソコンを使い始めるタイミングはJKのほうが早いようです。
4.パソコンの文字入力は「キーボードを見ながら」する高校生が7割超

次に、自宅のパソコンおよび自宅以外(学校など)でのパソコンも含めて、どのような方法で文字入力しているかを聞きました。結果は、「キーボードを見ながら・確認しながら」がもっとも多く、全体で7割超でした。男女別にみると「キーボードを見ながら・確認しながら」文字入力をするのはDKよりもJKに多く、「キーボードを見ないで(ブラインドタッチ)」文字入力をするのはDKのほうが多いことがわかりました。
「キーボードを見ないで(ブラインドタッチ)」の割合は、高学年になるとやや増加傾向にありました。特にDKでは、2年生以降になると、3割弱がブラインドタッチをするように。また割合は低いものの「タッチパネルのキーボードで」文字入力をする高校生の割合は、DKよりもJKのほうが高く、JKではブラインドタッチと同程度の割合となりました。特に高1JKでは2割弱が「タッチパネルのキーボードで」入力をするという結果に。スマホでのフリップ入力に慣れていることも影響しているかもしれません。
5.パソコンで「できるようになりたいこと」は学年によって差がみられる
パソコンで「今後、できるようになりたいと思うこと」についても聞きました。全体TOP2は「早く/正確な、文字入力」「キーボードを見ずに、文字入力(ブラインドタッチ)」といった文字入力に関することがランクイン。前のトピックでブラインドタッチをする高校生は約2割でしたが、ブラインドタッチができるようになりたい高校生が約6割となりました。
全体3位は「動画の編集」。自宅のパソコンでふだんしていることの1位が「動画を見る」でしたが、見るだけではなく自分で編集をすることにも興味があるようです。
学年別の傾向では、できるようになりたいことに違いがみられます。
1年生では「早く/正確な文字入力」や「基本的なパソコンの操作」など、まずはパソコンを使うための基礎的なことをできるようになりたいという割合が高くなりました。また「動画の編集」「写真や画像の編集」など写真や動画などの比較的身近な要素での操作も上位にランクインしています。
2年生以降になると「表計算ソフトを使いこなす(Microsoft Excelなど)」「文書作成ソフトを使いこなす(Microsoft Wordなど)」や「プレゼンテーションソフトを使いこなす(Microsoft PowerPointなど)」などOffice系のソフトを使いこなしたい、という割合が増加傾向に。将来、大学のレポートなどで必要となるシーンが見えてくるのかもしれません。ほかにも「ショートカットキーを使いこなす」も3年生で高い割合に。レポートや課題が増えてくると、早く正確に操作したい、より素早く効率的に作業したい、と思うことが増えてくるのかもしれませんね。
男女別では、グラフにはありませんが「プログラミング・アプリ/ゲームの開発」、ができるようになりたいという割合はJKよりもDKのほうが高く、DKでは8位にランクインしました。また「製図・設計」もJKでは1割弱ですが、DKでは2割超と高めでした。
過去に行った高校生のなりたい職業の調査で、プログラマーや設計者などが上位となっていました。将来のためにスキルを身に着けたいと思っているのかもしれませんね。
イマドキ高校生はスマホだけでなく、パソコンもさまざまな用途で利用していることがわかりました。また、学校の課題やレポートなどにもパソコン活用する様子もうかがえます。スマホやタブレットで手軽にいろいろなことができるようになりつつも、パソコンを活用してさらにいろいろなことができるようになりたいという、高校生の意見もみえる結果となりました。さまざまなデバイスを用途に合わせて使いこなしていけるとよいですね。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年5月27日~2021年5月28日
有効回収数:1050サンプル
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があります
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