イマドキの高校生は1か月に何作品くらいドラマを見ているのでしょうか?どんな方法で見ているのか、またよく見るドラマのジャンルや種類から、いま一番注目している俳優/女優まで、高校生のドラマ事情をリサーチしました。
◆Topics◆
1.月に1作品以上のドラマを見ている高校生が半数以上!2.高校生の8割超は「テレビ放送」でドラマを見ている!
3.「倍速」や「早送り」をしてドラマを見る高校生が約3割いる!
4.よく見るジャンルTOP3は?「恋愛ドラマ」「医療ドラマ」「青春・学園ドラマ」が人気
5.高校生が注目の俳優は「浜辺美波」「永野芽郁」がTOP2、「吉沢亮」「菅田将暉」と続く
1.月に1作品以上のドラマを見ている高校生が半数以上!
高校生にふだんドラマを見るかどうか、また見る人には単発/連続ドラマを問わず、テレビ・インターネット・DVDや録画で見るものをすべて含め、1か月に平均何作品くらい見ているかについても聞きました。
*調査時点ではドラマを見ていない場合でも、見ていたときのことについて回答してもらいました。
*連続ドラマは全話みてなくて途中までの場合も、1作品として数えて回答してもらいました。
「ドラマはまったく見ない」という人は全体で約3割、DKでは4割がドラマを見ないと回答しています。月に1作品以上ドラマを見ている高校生は全体で半数以上。JKでは約6割、DKでは約4割と、JKのほうがよくドラマを見ていることがわかりました。過去の調査「どんな番組を見てる?高校生のテレビ視聴状況」でも、よく見るテレビ番組のジャンルでJKは「ドラマ」が2位でした。
1か月に見ている平均作品数については、全体で「月に2~3作品くらい」の割合がもっとも高く2割超。JKでは「月に4作品以上」という人が16%と、DKと比べて多くの作品を見ているようです。
2.高校生の8割超は「テレビ放送」でドラマを見ている!
次に、ふだんドラマを見る高校生に、単発/連続ドラマを問わず、ドラマを見るときの方法について聞きました。
全体でもっとも多かったのは、地上波/BSの「テレビ放送」で8割超。男女ともに8割以上の高い割合で、多くの高校生は「テレビ放送」でドラマを見ていることがわかりました。全体2位は完全無料配信の「TVer」、3位は「YouTube」で、割合はどちらもJKのほうが高くなっています。
4位以降は「Amazon Prime Video」「Netflix」と続きます。「Amazon Prime Video」は全体で2割弱でしたが、有料配信の中ではTOPでした。Amazon Prime会員の家族がいて、Prime Videoを楽しんでいるのかもしれません。有料配信ではオリジナルドラマなどの配信もあり、目当ての俳優さんや面白そうなドラマを目当てに見る人もいるかもしれません。
3.「倍速」や「早送り」をしてドラマを見る高校生が約3割いる!
次にふだんドラマを見る高校生に、CMではなくドラマ自体を「倍速」や「早送り」をして見ることがあるかを聞きました。
全体では、「倍速」や「早送り」をして見ることは「まったくない」という割合がもっとも高く4割強でした。JKと比べるとDKのほうが、「まったくない」の割合が高い傾向にあります。一方「よくある」「たまにある」をあわせた、「倍速」や「早送り」でドラマを見る高校生は全体で約3割いることがわかりました。男女別にみると、JKのほうが高い割合で3割超となっています。JKは前のトピックでも見ている作品数が多い人の割合が高かったため、自分の好みに合うか試しにみてみたり、見逃してしまった前回のストーリーを追ったりしている人もいるのかもしれません。
4.よく見るジャンルTOP3は?「恋愛ドラマ」「医療ドラマ」「青春・学園ドラマ」が人気
国内/海外ドラマを問わず、テレビ・インターネット・DVDや録画で見るものをすべて含め、よく見るドラマのジャンル/種類を聞きました。
全体では、1割を切るジャンルは男女ともに少なく、高校生はいろいろなジャンルのドラマを見ていることがわかりました。その中で全体のTOP3は「恋愛ドラマ」「医療ドラマ」「青春・学園ドラマ」という結果に。それぞれ5割超の高い割合でした。
男女別にみると、JK1位は「恋愛ドラマ」で7割弱と高い割合に。2位以降は「医療ドラマ」「青春・学園ドラマ」が5割台で続いています。一方DK1位は「医療ドラマ」で5割弱。2位以降、僅差で「コメディドラマ」「青春・学園ドラマ」「刑事ドラマ」「恋愛ドラマ」がそれぞれ続く結果となっています。JK1位だった「恋愛ドラマ」は、DKでは5位にとどまっています。
また、DKのほうがJKよりも高い割合となっていたジャンルは「歴史ドラマ・時代劇(大河ドラマなど)」で、DKでは9位にランクインしています。一方JKでは、「韓流・アジアドラマ」がランクインしているのが特徴的です。
全体TOPの「恋愛ドラマ」は、2021年では「着飾る恋には理由があって」、昨年2020年では「恋はつづくよどこまでも」などが話題となりました。2位の「医療ドラマ」では「コード・ブルー」や「ドクターX」などの高視聴率作品も話題で、今クールも話題性が高いですね。3位の「青春・学園ドラマ」では、2021年春に「ドラゴン桜」の第2シリーズが放送され、最終話では20.4%という高視聴率を記録するなど、ランキングにも影響しているのかもしれません。
5.高校生が注目の俳優は「浜辺美波」「永野芽郁」がTOP2、「吉沢亮」「菅田将暉」と続く
【2023.03.03訂正】
※記事公開時時点において、全体TOP5のn数に誤りがあり訂正いたしました
高校生に、いま一番注目している俳優/女優を自由記述形式で答えてもらいました。全体TOPは「浜辺美波」で、DKでは2位と差をつけて1位と注目が高く、またJKでも2位にランクインしています。全体2位は「永野芽郁」で、JKでは1位、DKでは7位にランクイン。永野芽郁さんは現在放送中のドラマ「ハコヅメ」をはじめ、CMや映画などにも多数出演しています。
全体3位は、同率で「吉沢亮」「菅田将暉」が並びます。吉沢亮さんは、大河ドラマ「青天を衝け」や映画「東京リベンジャーズ」に出演しており、JKでは3位にランクイン。JKのほうがDKよりも高く注目しているようです。一方、菅田将暉さんはDKの注目が高いようで、DK2位にランクインしています。
続く全体5位は、「広瀬すず」。DKのほうがJKよりもやや割合が高めでDK3位にランクイン。
男女別にみると、「橋本環奈」「今田美桜」はDKからの注目度が高いようです。今田美桜さんはユニクロのキャンペーンに起用されるなど、 ファッションでも注目されています。一方JKの注目度が高いのは「山田裕貴」「横浜流星」で、上位にランクインしています。
JK・DKともに若手の俳優/女優が並ぶ中、「ムロツヨシ」がDK6位にランクインしています。「ハコヅメ」「親バカ青春白書」などの人気作品にも出演しており、永野芽郁さんと共演していますね。また、SixTONESの「松村北斗」がJK10位にランクイン。松村北斗さんは、ドラマ「パーフェクトワールド」で難しい役を演じ、森七菜さんとも共演した映画「ライアー×ライアー」でも話題になりましたね。
高校生の半数以上は恋愛系、医療系、青春・学園系をはじめ、いろいろなジャンルのドラマをふだんから楽しんでいるようです。秋・冬のドラマも出演する俳優さん・女優さんに注目しつつ、さまざまなジャンルのドラマを楽しみたいですね。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年7月27日~2021年7月28日
有効回収数:1050サンプル
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
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