今年は緊急事態宣言も明け、新型コロナウイルスによる感染拡大も落ち着きつつあるタイミングでのハロウィンとなりました。

コロナ感染拡大前の2019年、コロナ禍であった2020年、少しずつ日常が戻りつつある2021年と3年間、取り巻く状況が異なる中、今年のハロウィンを人々がどのように過ごしたのかみていきましょう。

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◆Topics◆

1.参加率は4割弱 10代男女で昨年より増加傾向に
2.ハロウィン仕様の食べ物の購入、お菓子交換やお菓子を贈るといった楽しみ方が主流
3.ハロウィンに利用した金額は2019年と差はあるものの、昨年より上昇
4.おうちハロウィンは定着しつつあるか、来年に注目
5.来年のハロウィン参加意向は微増、中でも10代の参加意欲が高い傾向


1.参加率は4割弱 10代男女で昨年より増加傾向に

今年は「ハロウィンに関連して何かをした」という人は38%と、昨年調査時の37%からほぼ横ばいの結果となりました。
ただし、年代別でみてみると、10代男女で増加傾向が見られます。10代男性は7ポイント、10代女性は6ポイント昨年より増加していました。

昨年コロナ禍で迎えたハロウィンに比べるとハロウィンに関連して何かしらしたという人は大幅にとは言えませんが、増加傾向となりました。


1_参加率

ハロウィン参加者は、どういう理由でハロウィンに参加したのかをみてみると、もっとも高い割合だったのが「ハロウィンの雰囲気を楽しみたいから」、次いで「思い出づくりになるから」となりました。
街並みの飾りやお菓子やスイーツなどもハロウィン仕様となり、その雰囲気を楽しんだり、イベントとして思い出に残したいという人が多いようです。

「思い出づくりになるから」は、男女30代で他の年代よりも高い傾向にあり、この年代ではハロウィンの参加理由としてTOPでした。30代では特に、家族のイベントの1つとして楽しんでいることも予想できます。
「盛り上がれる・はしゃげるから」という理由は10代女性は25%と他の年代より高く、友だちと一緒にわいわい楽しむという恒例行事の1つなのかもしれません。

なお、「ハロウィンに関連することを何もしなかった」人は、昨年と同様「興味がないから」という理由がもっとも高くなっています。

2_参加理由


2.ハロウィン仕様の食べ物の購入、お菓子交換やお菓子を贈るといった楽しみ方が主流

「ハロウィンに関連して何かをした」というハロウィン参加者が、どのようなことをして過ごしたのかみてみましょう。
全体でみてみると、もっとも高かったのは「ハロウィン仕様の食べ物を買った」となっており4割弱。男女ともに高い割合となりました。この傾向は例年変わりなく、ハロウィン仕様の食べ物を買って楽しむというのはハロウィンの楽しみ方としては定番となっているようです。
次いで、「お菓子の交換」や「飾りつけ」が続いています。


3_やったこと_全体



年代別に見てみると、楽しみ方はそれぞれ傾向が異なりました。
「家族や友だち、知り合いとお菓子を交換したり、お菓子を贈ったりした」は、10代女性で4割弱となり、他の年代と比べると高い割合となり、10代男性でも同様の傾向がありました。学校の友だちや家族と贈り合いを楽しんでいるのかもしれません。

「オンラインでのイベントや集まりに参加した(ゲームや音楽ライブ、パレードなど)」は10代男性で2割弱となりました。20代男性でランクインしている以外は他の年代ではランクインしておらず、ゲーム内で開催されるハロウィンイベントをはじめ、若年男性の中での楽しみ方の1つになりつつあるのかもしれません。

「ハロウィンに関連する投稿をSNSでアップした」や「ハロウィンフィルタ-を使って写真を撮った/ハロウィン風に加工した」は10代女性が他の年代より高くなりました。
女性30代、40代では、「かぼちゃやステッカー、ガーランド、オブジェなどで飾りつけをした」の割合が高くなっています。
また30代女性では、家族に仮装させた、グッズを買ったといった項目もランクイン。「家族に仮装させた」は男性でも30代以上で2位でした。この年代は、おうちで家族とハロウィンを楽しむ様子もうかがえます。


4_やったこと_性年代





3.ハロウィンに利用した金額は2019年と差はあるものの、昨年より上昇

2021年のハロウィンに関連して何かをした人が使った金額の平均は3,796円となり、昨年よりやや上昇傾向が見られました。
新型コロナ感染拡大前の2019年よりは低いものの、イベントへの意欲や行動は徐々に戻りつつあるのかもしれません。


5_金額



4.おうちハロウィンは定着しつつあるか、来年に注目

ハロウィンに何かしらの形で参加した人がどこで楽しんだかをみると、自宅や友だちの家などでハロウィンを楽しむ「おうちハロウィン」が7割と主流でした。昨年から引き続き高い傾向となっています。

昨年より男性30代や、男女40代でさらに割合が上昇し、女性40代では8割弱に迫ってきています。この年代では食べ物に加え、「飾りつけ」や「家族の仮装」など、おうちでできるハロウィンを楽しむ人が多いのかもしれません。
昨年から続く新型コロナの影響や今年のハロウィンが日曜日だった影響もあるとは思いますが、おうちハロウィンが今後も定着していくのか来年に注目です。


6_おうちハロウィン




5.来年のハロウィン参加意向は微増、中でも10代の参加意欲が高い傾向

来年2022年のハロウィンへの参加意向を聞いたところ、36%と昨年の34%に比べて微増となりました。参加意向については新型コロナの感染拡大前の2019年よりも高まっている様子です。様々なイベントができない中、楽しめるイベントは参加していきたいという気持ちもあるのかもしれません。

年代別では、10代は参加意向が昨年より8ポイント増加していました。
このまま新型コロナウイルスが収束していけば、それぞれの年代の過ごし方やスタイルの中で、来年のハロウィンを楽しめそうです。


7_来年参加意向




今年は、緊急事態宣言もあけ、少しずつ日常に戻りつつあるタイミングでのハロウィンでしたが、休日ということもありおうちでハロウィンを楽しむ人が多くなりました。各年代で、食べ物や写真、飾りつけなどそれぞれの楽しみ方をしている様子もうかがえました。
来年の参加意向が微増していることから、来年のハロウィンをどのように過ごす人が多いのか楽しみです。LINEリサーチでは今後もハロウィンの過ごし方について定期的に調査を行ってまいります。


【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国 13~49歳男女
実施時期:①2019年11月1日~5日 ②2020年11月1日~5日 ③2021年11月1日~4日
有効回収数:①5,239サンプル ②5,249サンプル ③5,239サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります。

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