12月16日は「電話創業の日」です。1890年のこの日に日本ではじめて電話が開通し、以降電話は形を変え、私たちの生活を支えてきました。今回は10~50代の男女を対象に、電話に関する調査を行いました。

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◆Topics◆

1.全体で56%の人は自宅に固定電話がある
2.「プラチナバンド」「バリ3」など、電話に関する知らない言葉は?

1.全体で56%の人は自宅に固定電話がある

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スマホや携帯電話ではなく、固定電話(家電など)について、いまご自身が住んでいる自宅にあるかどうかを聞きました。
全体では固定電話が「ある」人が56%となり、「ない」人は44%と、固定電話が家にある人がやや高い結果となりました。

年代別にみると、10代と、40~50代で「ある」と回答した人の割合が高くなっています。特に10代・50代では8割弱という高い割合。40~50代は親世代、10代は子世代が多く、家族と住んでいる人は自宅に固定電話がある割合が高くなっているのかもしれません。
子どもが生まれて、学校などの連絡用にも固定電話を用意する家庭もあるかもしれませんね。

一方、「ない」と回答した人の割合がもっとも高いのは30代で、7割強となっています。30代に次いで高かったのは20代で6割弱。20~30代は一人暮らしや夫婦で住んでいる人も他の年代に比べ多いと思われるため、各連絡手段は、携帯電話で十分という人も多いのかもしれません。男女別では、大きな差はみられませんでした。


2.「プラチナバンド」「バリ3」など、電話に関する知らない言葉は?

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スマートフォンが普及する前によく使われていた「電話」に関する言葉をメインに、意味を「知らない/わからない」ものについて聞きました。

「知らない/わからない」言葉の上位からみていくと全体TOPは「プラチナバンド」で半数以上。電波が届きやすい700M~900MHz帯周波数のことをいいます。すべての年代でも知らない割合が高く、特に10~20代では知らない人が7割前後と高い割合です。

次いで「バリ3」「ロングアンテナ/光るアンテナ」「赤電話/ピンク電話」「ピッチ」と続きます。スマートフォンが普及する以前に利用されていたガラケーとPHS(ピッチ)時代に使われていた言葉が上位に並んでいます。

「バリ3」は、電波を表すアンテナマークが3本すべて立っていて、バリバリ(とても)電波が入る状態を表す言葉として使われていました。「バリ3」は特に10代で「知らない/わからない」という人の割合が高く7割超、20代でも5割超と高めです。以前の流行語調査でも、「バリ3」は高校生に知られていない言葉として5位にランクインしていました。30代では2割弱にとどまりましたが、40代では2割強、50代では4割弱。ガラケーを使っていた人の中でも、その言葉を使っていた人と、そうでない人がいそうですね。

ロングアンテナ/光るアンテナ」は、当時ガラケーのアンテナ部分をに付け替えることがブームになっていたこともありましたね。

PHSの呼称である「ピッチ」は10代では7割弱が「知らない/わからない」と回答。20代では5割とやや割合は低くなっていき、30代以上は1割前後にとどまっています。

そのほか、「赤電話/ピンク電話」は、10~20代では5割前後が知らないものの、40代以上では1割前後と知らない割合は比較的低くなっています。また、「キャッチホン」「親子電話」「ナンバーディスプレイ」なども同様に、10~20代で知らない人の割合が高くなっています。

上位ではありませんが、「パケット」「ワン切り」など、ガラケーを使った人ならなじみがある言葉も、10代で特に「知らない/わからない」割合が高くなっていました。
逆に、「テレフォンカード」「二つ折り携帯」「着メロ」「写メ(写メール)」など、いまでも広い世代で知られている言葉もありました。

今回聴取した言葉の中で「いずれの意味もわかる/知っている」という人の割合は、全体では25%でした。いずれかの言葉を知っているという人の割合は、年代が上がるほど高くなる傾向にあり、40代でもっとも高くなりました。


今は固定電話を持っていない人も、家族と住んでいた子どもの頃は自宅に固定電話がある人も多いのではないでしょうか。ポケベルやガラケー、ピッチなども10代にはなじみがない様子。若い世代には電話といえばスマホ、というイメージが定着しつつあるのかもしれませんね。


【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:2021年11月11日~2021年11月13日
有効回収数:5252サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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