毎年この時期にお届けしている「新生活シリーズ」も今年で3年目。今回は、新社会人編として、新生活に予定していること、期待や不安、がんばりたいこと・準備していることを2020年~2022年の時系列で振り返りながらどのような変化があったのかをみていきます。また、新大学生編も同時公開していますので、ライフステージで異なる傾向をぜひチェックしてみてください。

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◆Topics◆

1.3~4月の予定は、「旅行に行く」「引っ越しをする」「一人暮らしを始める」が上位
2.新生活に対して「期待のほうが強い」が3割超、「不安でいっぱい」は昨年から5ポイント減少
3.新生活の不安に思うこと、友人関係や勉強・仕事関連が上昇傾向に
4.がんばりたいことは、「貯金」が昨年から上昇傾向、「収入・資産を増やす」は減少傾向
5.新生活の準備は、例年同様に「断捨離・整理整頓」「貯金」「勉強」がTOP3

1.3~4月の予定は、「旅行に行く」「引っ越しをする」「一人暮らしを始める」が上位

2022年に就職する予定がある18歳~24歳の男女に、この春に予定していることや就職先の業種について聞きました。調査時点(2022年2月末)では、まん延防止等重点措置の適用期間の地域も多いことから割合は高くないものの「旅行に行く」は26%となりました。また、新生活に向けて「一人暮らしを始める」「引っ越しする」という人も15%~20%程度いることがわかりました。

また、グラフの掲載はありませんが、就職先の業種では「医療」「IT・通信・インターネット関連」「教育・学校法人」が上位となりました。

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2.新生活に対して「期待のほうが強い」が3割超、「不安でいっぱい」は昨年から5ポイント減少

続いて、新社会人が新生活に対してどのくらい期待しているのか聞いてみました。
「期待がいっぱい」「期待と不安がどちらもあるが、期待のほうが強い」を合わせた「期待のほうが強い 計」は3割超でやや上昇傾向にあります。
一方「期待と不安どちらもあるが、不安のほうが強い」「不安でいっぱい」を合わせた「不安のほうが強い 計」は2020年から減少傾向になっています。中でも「不安でいっぱい」は昨年から5ポイント減少していることがわかりました。なお、男女の期待値の差はほとんどありませんでした。

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3.新生活の不安に思うこと、友人関係や勉強・仕事関連が上昇傾向に

次に、新生活で不安を感じると回答した新社会人*にどのようなことを懸念しているのか聞いてみました。
今年は「仕事についていけるか」がもっとも高くなり8割弱。次いで「上司や同僚とうまくやっていけるか」「朝、ちゃんと起きられるか」となりました。例年と上位項目に変動はありません。

以前と比べて割合が高くなっている項目をみてみると、「新しい友だちができるか」「いま仲のいい友だちと会う機会が減ってしまいそう」など友人関連や「勉強や課題が大変そう」「仕事についていけるか」という勉強や仕事に関することが上昇傾向にあることがわかりました。

一方、以前と比べて割合が減少している項目では、「朝、ちゃんと起きられるか」「満員電車に耐えられるか/電車の乗り継ぎがうまくできるか」などとなりました。通勤関連ではテレワーク導入や時差通勤の浸透によって不安が軽減しているのかもしれません。
また、「お金のやりくりができるか」も減少傾向にありました。こちらは新大学生の新生活調査でも同じような傾向がみられました。

*新生活に対する気持ちとして「期待でいっぱい」「特に何も感じない/新生活を意識しない」と回答した人以外の新社会人

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4.がんばりたいことは、「貯金」が昨年から上昇傾向、「収入・資産を増やす」は減少傾向

ここからは、新社会人が新生活でがんばりたいことについてみていきましょう。 今年の結果をみると、「仕事」が7割弱、「貯金」が5割弱となりました。2020年から上位の項目に変動はみられませんでしたが、今年は「趣味・自分の好きなこと」が3割強と3番目に高い割合となりました。

「貯金」は昨年から約6ポイントの上昇がみられました。その一方で世界情勢の悪化や社会の状況などが影響しているのか、「収入・資産を増やす(投資など含む)」は昨年から8ポイント減少しています。他、「運動・健康・ダイエット」「友だちづくり・人脈づくり」も昨年から減少しています。続く自粛生活やオンライン環境への慣れも影響しているかもしれません。

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今年の男女別の結果をみてみると、男女ともに全体同様「仕事」がもっとも高く、次いで「貯金」となりました。

女性は「自分磨き (外見・内面)」「運動・健康・ダイエット」「仕事」「恋愛」の項目が、男性に比べて割合が高い傾向にありました。「自分磨き (外見・内面)」は新大学生の新生活調査においても女性の割合が高い結果となっています。
一方、「収入・資産を増やす (投資など含む)」は男性のほうがやや高くなりました。

5.新生活の準備は、例年同様に「断捨離・整理整頓」「貯金」「勉強」がTOP3

最後に、新社会人が新生活に向けて準備していることをみていきましょう。
今年は、「断捨離・整理整頓」「貯金」「勉強」が上位となっており、例年と同じ傾向ですが、上位3項目すべてにおいて昨年から減少傾向にあります。また、通常は新生活に向けて需要が高まることが予想される「生活家電を買う」「家具を買う」も減少傾向となっています。
「資格を取る」は昨年から横ばいではあるものの、2年前に比べて上昇傾向にあります。

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続いて、今年の男女別の傾向をみてみると、男女で上位項目に違いがみられる結果となりました。
女性では「断捨離・整理整頓」がもっとも高く4割超で、「美容院・ヘアサロンに行く」「服や靴などファッションアイテムを買う」「勉強」「貯金」が2割台で続きます。また、6位以降をみてみると、割合はそれほど高くはありませんが、「部屋や自宅の模様替えをする」「イメチェンをする」も1~2割程度となりました。女性は外見に関わる項目において割合が高い傾向にあることがわかりました。

男性では「貯金」がもっとも高く約3割で、次いで「断捨離・整理整頓」と「勉強」が3割弱と続きます。また、「勉強」や「資格を取る」なども2割台と女性よりも割合が高い傾向にありました。

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2020年から2022年の新社会人の意識に関する調査結果を時系列でご紹介してきました。
新社会人が新生活に向けてがんばりたいことでは例年「仕事」がもっとも高くなっており、新しい環境でチェレンジしたい気持ちが感じられる結果となりました。4月から新社会人となり新たなライフステージが始まります。新生活への期待や不安に思うことも色々ありますが、自分なりの人とのつながりや働き方をみつけられるといいですね。


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【調査について】

2022年3月度調査
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の18歳~24歳の男女
実施時期:2022年2月28日~3月2日
有効回収数:2,274サンプル
集計対象:有効回収数の中から、2022年の3月~4月に就職する予定がある男女403サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

2021年3月度調査
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の18歳~24歳の男女
実施時期:2021年3月5日~3月8日
有効回収数:2,285サンプル
集計対象:有効回収数の中から、2021年の3月~4月に就職する予定がある男女429サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック

2020年3月度調査
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女
実施時期:2020年3月12日~3月16日
有効回収数:2,353サンプル
集計対象:有効回収数の中から、2020年の3月~4月に就職する予定がある男女325サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック


※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります

【調査データの引用・転載について】

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