今年3月に行われた日本アカデミー賞 最優秀作品賞は「ドライブ・マイ・カー」でした。今回は10~60代の男女を対象に、ふだん映画を観ているか調査を実施。好きな歴代の日本アカデミー賞 最優秀作品賞の受賞作品についても聞きました。

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◆Topics◆

1.映画を観る人は全体で9割以上!観る方法は「映画館」が5割超でTOP
2.好きな日本アカデミー賞作品は?全体TOPは「千と千尋の神隠し」

1.映画を観る人は全体で9割以上!観る方法は「映画館」が5割超でTOP

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自宅や録画なども含めてふだん映画を観るかどうか、また観るときの方法について聞きました。今年のことだけでなく、昨年より前の状況も含めて回答してもらいました。

ふだん映画を観ると回答した人の割合は、全体で9割以上。ほとんどの人は、なんらかの方法で映画を観ることがあるようです。ふだん、行くことのあるアミューズメント施設の調査でも映画館が全年代で1位となっており、日常的に映画を楽しんでいる様子がうかがえます。
では、観る方法はどうでしょうか?

全体のTOP3は「映画館」「テレビ放送」「動画配信サービス」となり、「映画館」は5割超、「テレビ放送」「動画配信サービス」が4割台で続きました。

年代別にみると、10~30代は全体と同じく「映画館」が1位で、特に10~20代では7割前後の高い割合です。40~60代では「テレビ放送」が1位に。特に50~60代で割合が高く5割超となっています。

10代では「YouTube」20代ではAmazonプライム・ビデオHuluNetflixなどの「動画配信サービス」の割合が高く、20代女性でもっとも高い割合でした。10~20代はネット上で映画を観る傾向が強いといえそうです。

また、項目の割合としては低めですが、50代では、スカパー!、WOWOWなどのムービーチャンネルなどの「専門チャンネル」が1割台で他の年代と比べて高くなっています。

そのほかにも、「DVD / ブルーレイ(レンタルを含む)」は10代女性でもっとも高く3割超でした。好きなアイドルや俳優などが出演している作品を楽しんでいるのかもしれません。

男女別では、「映画館」と「テレビ放送」は、男性よりも女性の割合が高く、「YouTube」は男性のほうがやや高めとなっていました。


2.好きな日本アカデミー賞作品は?全体TOPは「千と千尋の神隠し」

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ふだん映画を観る人に、これまでの日本アカデミー賞 最優秀作品賞の中から、好きな作品について聞きました。

全体でTOPとなったのは「千と千尋の神隠し」すべての年代でもTOPとなり、いずれも5割前後の高い割合でダントツです。全体2位は「もののけ姫」で3割台、3位以降は1割台の僅差で続きます。

年代別にみると、10~50代までは全体と同じく2位に「もののけ姫」がランクイン。60代でも5位に入っており、ジブリ作品は幅広い年代に人気があるといえそうです。「もののけ姫」は、特に30代で4割強の高い割合です。

40代以降では、第11回日本アカデミー賞(1988年)で主要部門をほぼ独占した「マルサの女」がランクインしており、特に50~60代で高い割合です。当時観ていた人も多いかもしれませんね。
50代では、「おくりびと」「Shall we ダンス?」がほかの年代よりも高い割合です。
60代では、「幸福の黄色いハンカチ」がランクイン。また、昭和33年の東京の下町を舞台とした「ALWAYS 三丁目の夕日」もほかの年代と比べて割合が高くなっています。昭和の時代に青春を過ごした年代には、懐かしい気持ちを思い起こさせるのかもしれません。
また、「ALWAYS 三丁目の夕日」「おくりびと」は、年代が上がるにつれて割合が高くなっていました。

50~60代では、他の年代に比べて各項目の割合が高い傾向がみられます。特に60代では、13位までが2割超と高い割合。1977年に公開された「幸福の黄色いハンカチ」をはじめ、選択肢には古い作品もあるため、50~60代はこれまでにさまざまな作品を観てきている人が多いということかもしれません。

男女別にみると、「千と千尋の神隠し」「フラガール」「八日目の蝉」 は女性の割合が高く「シン・ゴジラ」は男性のほうが高くなっていました。

また、「好きな作品はない/知っている作品はない」の割合は年代が若いほど高い割合となり、特に10代、20代では3割前後となりました。


「ドライブ・マイ・カー」は、先日の米アカデミー賞 国際長編映画賞の受賞でも話題となり、注目度がさらに高まっていますね。映画を観る方法も選択肢が増え、個人の好みに合わせて楽しめるように。映画館で迫力のある映像を楽しんだり、自宅でゆっくり観たり、また移動中にスマホで楽しんだり、自由に映画を楽しみたいですね。


【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~64歳の男女
実施時期:2022年2月25日~2022年2月28日
有効回収数:5254サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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