LINEリサーチでは、四半期毎に全国の15~24歳の男女を対象に、最近の流行について自由記述形式で調査しています。今回は2022年上半期(3月、6月)の調査結果総括、最新の6月期の詳細に加えて、2022年下半期 (7月~12月) の流行予測※をお届けします。※流行予測は選択肢式で調査
◆Topics◆
1.「SPY×FAMILY」が急上昇で6月期の1位!上半期では「TikTok」が上位常連に2.マンガ・アニメ「五等分の花嫁」「ONE PIECE」、VTuber「壱百満天原サロメ」が急上昇。お笑いでは「なかやまきんに君」が11位に
3.男女ともにすべての年齢層で「SPY×FAMILY」が1位に!
4.下半期流行予測!ゲームは「Splatoon3」、アニメは「SPY×FAMILY」、アニメ映画は「ONE PIECE FILM RED」が全体TOPに
1. 「SPY×FAMILY」が急上昇で6月期の1位!上半期では「TikTok」が上位常連に
2022年上半期は、3月期と6月期でTOP10が大きく入れ替わる結果となりました。
2022年6月期の最新調査では、「SPY×FAMILY」が急上昇で1位にランクイン。少年ジャンプ+で連載中の漫画「SPY×FAMILY」は驚異のスピードで大ヒットしており、累計発行部数は2,100万部(2022年5月30日時点)を突破。2022年4月からはテレビ東京系列でアニメが放送開始され、注目度が一気に高まっている様子がうかがえます。スタイリッシュで個性的なキャラクター設定に加えて、コメディ要素のある原作の面白さはもちろん、アニメでの人気声優の起用など様々な人気の理由がありそうです。
SNS関連では、「TikTok」が前回調査に続きTOP3入りしています。「YouTube」「Instagram」もTOP10以内となり継続的な人気がうかがえます。
また、ゲームタイトルでは常に上位の「Apex Legends」は前回からさらに順位を上げています。「プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat.初音ミク」は前回の11位から4位に上昇しています。ユーザー数は1000万人(2022年6月30日 6月24日時点)を突破。9月には2周年を記念してリアルステージイベント『プロジェクトセカイ 2nd Anniversary 感謝祭』も開催が予定されており、今後も注目が予想されます。
なお、前回3月期の調査でもっとも関心が高かった「ロシアのウクライナ侵攻」は、割合は大幅に減少したものの依然として50位以内に入っています。
2. マンガ・アニメ「五等分の花嫁」「ONE PIECE」、VTuber「壱百満天原サロメ」が急上昇、お笑いでは「なかやまきんに君」が11位に
続いて、最新6月期の総合11位以降のランキングをご紹介します。
今回調査では、「なかやまきんに君」が11位と前回51位から大幅に上昇。YouTuberとしても活躍中でチャンネル登録者数は180万人を超えています。持ちネタである「パワー!」のフレーズはTikTokなどで見かける機会も増えてきており、若年層のトレンドになっているようです。
12位には、週刊少年マガジンで連載され、2022年5月には映画公開となった「五等分の花嫁」がランクイン。20位の「スターバックスコーヒー※」は新メニューの「Theメロンofメロン フラペチーノ」の発売日が調査実施日ということも影響してか他にも「スタバ」など回答が多くみられました。
※「スターバックスコーヒー」:「メロンフラペチーノ」「スタバ」などの回答を含む
24位には、「日本プロ野球」がランクイン。日本プロ野球史上最年少の完全試合を達成し、「令和の怪物」とも呼ばれる佐々木朗希選手の活躍にも注目が集まっているかもしれません。
また、「ONE PIECE」が前回133位から26位に急上昇しました。週刊少年ジャンプの連載再開と同時に物語が最終章に突入することや映画公開前ということもあって期待が高まっていることがわかります。
さらに、28位に急上昇した「壱百満天原サロメ (にじさんじVTuber)」は「ですわ」口調 (お嬢様口調) が特徴のVTuber。初配信から僅か2週間でチャンネル登録者数が100万人を突破しています。また、「にじさんじ」を運営するANYCOLORが6月に東証グロース市場に上場しており今後も注目です。
3. 男女ともにすべての年齢層で「SPY×FAMILY」が1位に!
男女年齢別の傾向をみてみると、男女ともにすべての年齢層でマンガの「SPY×FAMILY」が1位になりました。特に女性の割合が高い傾向ですが、年齢層では大きな差はみられませんでした。
女性では、全体2位だった「TikTok」が上位となり、女性15~18歳、19歳~22歳では2位でした。また、女性のすべての年齢層でアイドルグループの「なにわ男子」「BTS」「Snow Man」がランクイン。
女性15~18歳と19~22歳では、バーチャルライバーグループの「にじさんじ」が9位と10位に。「壱百満天原サロメ (にじさんじVTuber)」の影響もあってか話題になっているようです。
女性23~24歳では、人気マンガのキャラクター「ちいかわ(ちいかわなんか小さくてかわいいやつ)」が8位に入っています。テレビアニメ化され、日本キャラクター大賞のグランプリにも輝くなどファンが増えている様子です。
男性では、全体3位だったバトルゲームの「Apex Legends」は、男性のすべての年齢層でTOP3以内にランクインしています。また、男性15~18歳、19~18歳でTOP10以内に入っているのがスマホゲームの「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」で、特に男性15~18歳では3位にランクイン。女性の若い年齢層でも男性同様に上位に入っています。
男性15~18歳では、他にも「原神」や「モンスターストライク」のゲームタイトルが並び話題になっていることがうかがえます。
男性15~18歳と19~22歳では、全体12位だったマンガの「五等分の花嫁」が5位と7位に。男性23~24歳では、マンガやゲーム以外にも「株/投資」や「野球」がランクインしています。
4. 下半期流行予測!ゲームは「Splatoon3」、アニメは「SPY×FAMILY」、アニメ映画は「ONE PIECE FILM RED」が全体TOPに
2022年下半期(7月~12月)に「今よりも人気が出るかも?流行るかも?と思うもの」について、『ゲーム』『アニメ・アニメ映画』の部門にわけて6月時点での流行しそうな項目をピックアップし選択式で回答してもらいました。
まずは、「ゲーム編」からみていきましょう。
全体1位は「Splatoon3」となりました。任天堂から9月に発売が予定されており、新しいバトルステージの画像などを見ると発売まで待ちきれない、期待でワクワクしている人も多いようでSNSなどでも話題です。
2位はポケットモンスターシリーズの最新作となる「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」がランクイン。こちらも発売前ですが、既に公式YouTubeチャンネルにて最新映像とともに公開されています。これから冒険で新たに出会うポケモンや人物も要チェックですね。
3位は「Apex Legends」が入っており安定した人気がうかがえます。また、「Apex Legends Mobile」が5月から配信になり全世界で2300万プレイヤーを突破しています。
男女の傾向として、男性は、ほとんどのゲームにおいて女性よりも割合が高い傾向でした。 女性の割合がやや高かったのは「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」で、女性では2位でした。
続いて、「アニメ編」の結果をご紹介します。
6月期の若年流行調査の全体TOP同様に流行予測においても「SPY×FAMILY」が1位となりました。特に女性は6割弱で男性に比べて割合が高くなっています。10月からはTVアニメ第2クールが開始ということもあり下期の流行予測としても高く支持されたのかもしれません。
2位は「呪術廻戦」がランクイン。7月より放送中のTVアニメ「京都姉妹校交流会編」にも期待が高まっているのではないでしょうか。
3位には「僕のヒーローアカデミア」がランクインしています。
最後に「アニメ映画編」の結果をみてみましょう。
全体TOPは「ONE PIECE FILM RED」。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとの連動企画やアプリゲーム6タイトルとのコラボも予定されており、今から盛り上がりが予測されます。
2位は「からかい上手の高木さん」がランクイン。中学最後の夏休みが描かれる今作品のストーリー展開も気になるところ。エンディング曲は有名アーティストのカバー曲が「4週間の週替わり」となっており注目を集めているようです。
3位には異世界ファンタジーの「転生したらスライムだった件」が11月公開前に早くも流行予測でランクインしました。「アニメ映画編」のランキングは男女ともにTOP3が同じ顔触れという結果となりました。
6月の流行調査では話題のアニメやゲームが数多くランクインする結果となりました。数か月で変化する若者の流行、3か月後の次回調査の結果もお楽しみに。
LINEリサーチでは、四半期に1回行っている流行調査の結果の無料レポートを提供しています。
Z世代のトレンドを参考に、皆様のマーケティングに少しでもお役立ていただければと思います。
【結果レポートに含まれる内容】①上位300位までの性別×年代別のランキング表タレントの個人名・ゲーム・アニメタイトルが多数言及されています。②上記300位までのエリア別のランキング表貴社注力エリアで何が流行しているのかご参考になさってください。<エリアの内訳>1)北海道・東北地方2)関東地方3)中部地方4)近畿地方5)中国・四国地方6)九州・沖縄地方
【調査について】
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