2022年7月10日が投票日だった参議院議員選挙。
LINEリサーチでは、選挙10日前の6月30日に事前調査を行いました。そして、事前調査に回答した方を対象として選挙直後の7月11日に事後調査を実施しました。
今回の記事では、「投票した人/しなかった人の選挙前時点での投票予定からの変化状況」や「『選挙前の投票予定からの変化』ごとにみる投票した理由、投票しなかった理由」をお届けします。
LINEリサーチでは、選挙10日前の6月30日に事前調査を行いました。そして、事前調査に回答した方を対象として選挙直後の7月11日に事後調査を実施しました。
今回の記事では、「投票した人/しなかった人の選挙前時点での投票予定からの変化状況」や「『選挙前の投票予定からの変化』ごとにみる投票した理由、投票しなかった理由」をお届けします。
◆Topics◆
1.選挙前の“投票予定”は、実際はどう変わった?2.参院選に投票した理由
3.参院選に投票しなかった理由
1.選挙前の“投票予定”は、実際はどう変わった?
今回の参議院議員選挙に関する調査では、選挙10日前にあたる6月30日に事前調査を実施し、事前調査に回答した方を対象に、選挙後の7月11日に事後調査行いました。
選挙前の調査では「参院選の投票予定」について、選挙後の調査では「実際の参院選の投票状況」について聞きました。
今回の参院選で実際に「投票した人」と「投票しなかった人」を各々100%にした場合の、選挙前の投票予定の回答分布をみていきます。
以下の円グラフが、実際に「投票した人」の「選挙前の投票予定」です。
投票した人の9割以上が選挙前の調査でも「投票する予定」と回答していました。選挙前で「まだわからない」「投票する予定がない」人が、選挙で投票した割合は6%弱と、少ない割合でした。
投票した人の9割以上が選挙前の調査でも「投票する予定」と回答していました。選挙前で「まだわからない」「投票する予定がない」人が、選挙で投票した割合は6%弱と、少ない割合でした。
以下の円グラフは、実際に「投票しなかった人」の「選挙前の投票予定」です。
選挙前の時点でも、「投票しない予定」だった人は3割弱。一方で、「投票する予定」だった人も約4割いることがわかりました。そして、選挙前の時点では「まだわからない」と回答していた人は3割弱という結果でした。
それぞれの人たちが、投票した理由・しなかった理由を次章以降でご紹介します。
2.参院選に投票した理由
今回の参院選に投票した人の投票理由についてみてみましょう。
まず投票した人全体の結果からみていくと、「有権者の義務だと思ったから」が5割弱、「有権者の権利だと思ったから」が4割強、「日本全体の生活や社会をよりよくしたいと思ったから」が3割弱という順でした。
続いて、投票した人の選挙前の予定ごとに投票した理由をみていきます。
まず、“選挙前の調査でも「投票する予定」と回答し、予定通り投票した人“の投票理由は、 「有権者の義務だと思ったから」が5割弱、「有権者の権利だと思ったから」が4割強で上位となりました。
次に、“選挙前の予定では「まだわからない」と回答し、選挙で投票した人”の投票理由は、「日本全体の生活や社会をより良くしたいと思ったから」が2割強と投票理由としてもっとも高くなりました。一方で、「特にない」や、「時間に余裕があったから」といった、やや引き気味なスタンスの理由は、“事前の予定通り投票した人”に比べると高い割合となっています。
3.参院選に投票しなかった理由
次に、投票しなかった人の理由はどうでしょう。
投票しなかった人全体でみると、「支持したい候補者がいなかったから」が3割弱、「支持したい政党がなかったから」が2割超と上位となりました。
次いで、「仕事や用事があったから」が2割弱、「投票に行く時間がなかったから」が1割強と続きます。
投票しなかった人全体でみると、「支持したい候補者がいなかったから」が3割弱、「支持したい政党がなかったから」が2割超と上位となりました。
次いで、「仕事や用事があったから」が2割弱、「投票に行く時間がなかったから」が1割強と続きます。
続いて、投票しなかった人の選挙前の予定ごとに投票しなかった理由をみていきます。
まず、“選挙前から「投票する予定はない」と回答し、選挙でも投票しなかった人”の理由は、「支持したい政党がなかったから」「支持したい候補者がいなかったから」が上位となりました。これらの理由が、選挙前から投票予定はない、つまり投票しないと決めている要因として大きいことがわかります。また、「投票所に行くのがめんどうだったから」「政治や選挙に興味がなかったから」という理由も、他の層に比べ高くなっています。
次に、“選挙前の投票予定で「まだわからない」と回答していて、選挙で投票しなかった人”の理由においても、もっとも高かったのは「支持したい候補者がいなかったから」で3割強となっています。次いで「支持したい政党がなかったから」「仕事や用事があったから」という理由も2割強で続きます。
最後に、“選挙前の予定では「投票する予定」で、選挙で投票しなかった人”の理由では、「支持したい候補者がいなかったから」が1位でしたが、2割台後半と他の層に比べるとやや低い割合でした。次点では、「仕事や用事があったから」「投票に行く時間がなかったから」といった理由も上位に入っており、事前には投票するつもりがあったものの、時間的余裕がない状況になり、結果的に投票ができなかったという様子がうかがえます。また、「体調がすぐれなかったから」という理由もほかの層に比べ、やや高くなりました。
今回の記事では、選挙10日前と選挙翌日に調査を実施した結果について、速報として「予定と実際の投票行動の変化」や「投票した理由、しなかった理由」などをご紹介しました。
次回は、「選挙前と後で投票予定が変わった人/変わらなかった人」のそれぞれがどのような人たちなのか、また、「どのような工夫があったら今後投票しやすくなるか」など、より深く分析した結果をご紹介予定です。
次回は、「選挙前と後で投票予定が変わった人/変わらなかった人」のそれぞれがどのような人たちなのか、また、「どのような工夫があったら今後投票しやすくなるか」など、より深く分析した結果をご紹介予定です。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の18~79歳男女(事前調査の回答者)
実施時期:
事前調査・・・2022年6月30日~7月1日
事後調査・・・2022年7月11日~7月13日
有効回収数:2007サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります【調査データの引用・転載について】
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