冬が近づくにつれて食べる機会も増えてくる鍋料理。今回は10~60代の男女を対象に、好きな鍋のスープ・つゆの味について聞いてみました。さらに、人気の鍋のシメについても調査しました。
◆Topics◆
1.全体では「すき焼き」がTOP、男女別では順位に差がみられる2.好きなシメは「うどん」「ご飯」が男女ともにTOP2
1.全体では「すき焼き」がTOP、男女別では順位に差がみられる
おでんを除き、自宅や自宅以外で鍋を食べる際に、鍋のスープ・つゆの味で好きなものを聞きました。
「鍋料理はまったく食べない」という人の割合は全体で2.5%と少数派。ほとんどの人は鍋を食べていることがわかりました。
全体でTOPとなったのは「すき焼き」で、47.4%と高い割合です。2位以降は「キムチ」「鶏だし」「しょうゆ・寄せ鍋」が43%台の僅差で続いています。上位は割合にあまり差がなく、いずれも人気があるようです。
「キムチ」は特に30~40代で割合が高くなっていました。また、年代が上がるにつれ「しょうゆ・寄せ鍋」の割合が高くなり、10代では「カレー・チーズカレー」もほかの年代に比べて高い傾向となっていました。
男女別にみると、女性では「鶏だし」がTOP、男性では「すき焼き」がTOPという結果に。
あっさりとした味わいの「鶏だし」は、特に20~40代女性で高い割合でした。また、「鶏だし」のほかに「キムチ」「豆乳」も男性と比べて女性に人気があります。発酵食品である「キムチ」や、イソフラボンなどの栄養素が含まれる「豆乳」など、美容や健康を意識する女性が多いのかもしれませんね。
ランキング外となりましたが、「トマト」「かんきつ系(ゆず、レモン など)」も女性のほうが高い割合でした。
一方、男性のほうが高い割合となったのは「もつ・ホルモン鍋」「とんこつ」と、比較的こってりとしたスープが好きな人が多いようです。
2.好きなシメは「うどん」「ご飯」が男女ともにTOP2
ふだん鍋のシメ(〆)を食べるかどうか、また食べる方には「好きなシメ」について聞きました。
「シメは食べない」という人は全体で1割強。男女別・年代別にみても1割前後にとどまり、鍋を食べるときはシメも食べるという人が多いことがわかりました。
男女別、年代別にみてもTOP2は「うどん」「ご飯(雑炊、リゾット、焼きおにぎり など)」となり、5~6割台の高い割合です。
女性の1位は「ご飯」で、特に20~30代女性で高めでした。「餅・トック」も男性と比べて女性のほうが人気で、5位にランクインしています。女性はお米系のシメを好む人がより多いようです。鍋スープでは「鶏だし」の人気が高く、雑炊などにする人も多いのかもしれませんね。
一方、男性は「うどん」が1位に。男性は好きな鍋のスープで「すき焼き」がTOPでしたが、甘辛い味わいのつゆに「うどん」はよく合いますね。
30代男性では、ほかの年代と比べて「中華麺(ラーメン)」「ちゃんぽん麺」といった麺系のシメが高め。過去に実施した好きな麺の調査でも、「中華麺(ラーメン)」は男性に人気がありました。鍋スープの種類に合う麺を選んで、いろいろな組み合わせを楽しんでいるのかもしれませんね。
グラフにはありませんが、地域別にみると「中華麺」は北海道と近畿、「ちゃんぽん麺」は九州・沖縄で高い割合となっていました。
肌寒い季節になってくると飲食店には多くの鍋料理が登場し、コンビニやスーパーなどでも鍋料理をみかけるようになります。秋も深まり、家庭でも鍋を囲む機会が増えてきているのではないでしょうか。最近では、一人鍋の需要もあり手軽に鍋を楽しめるようになってきています。気分によって味や素材を変えて、いろいろな鍋料理を楽しみたいですね。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~64歳の男女
実施時期:2022年10月14日~2022年10月17日
有効回収数:5254サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります【調査データの引用・転載について】
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