2023年3月13日から屋内外問わずマスクの着用が個人の判断に委ねられる方針が政府より発表がありました。また同年5月8日には新型コロナウイルスが5類感染症へと移行し、さまざまな制限も解除され始めてきています。少しずつコロナ前の日常が戻ってきている中で、人々はマスクの着用をどのように考えているのか、調査しました。

◆Topics◆
1.外出時のマスクの着用は「いつも着けている」が約4割2.マスクを着ける場所は「屋内施設」や「公共交通機関」などが高い
3.今後の着用意向は、5割超が「着用したい」、3割弱が「外したい」
4.着用したい理由は感染予防目的が高く、外したい理由は息苦しさ/暑苦しさ
1.外出時のマスクの着用は「いつも着けている」が約4割
今年の3月13日以降、マスクの着用が個人の自由になりましたが、実際マスクを着用している人はどのくらいいるのでしょうか。【屋内/車内※】、【屋外】のシーン別に、外出する人に聞きました。(5月9日調査時点)
※公共交通機関(電車/バス/タクシーなど)の車内
【屋内/車内】【屋外】ともに、「いつも着けている」の割合がもっとも高く4割前後、「だいたい着けている」が2割台後半となりました。多くの人が屋内外問わず外出時はマスクを着用していることがわかります。
大きな差はありませんでしたが、【屋外】のほうが「いつも着けている」「だいたい着けている」の割合がやや低く、「だいたい外している」の割合がやや高くなりました。屋外のほうが人との距離を保てるケースが多いことも影響しているかもしれません。
※公共交通機関(電車/バス/タクシーなど)の車内
【屋内/車内】【屋外】ともに、「いつも着けている」の割合がもっとも高く4割前後、「だいたい着けている」が2割台後半となりました。多くの人が屋内外問わず外出時はマスクを着用していることがわかります。
大きな差はありませんでしたが、【屋外】のほうが「いつも着けている」「だいたい着けている」の割合がやや低く、「だいたい外している」の割合がやや高くなりました。屋外のほうが人との距離を保てるケースが多いことも影響しているかもしれません。
男女の傾向としては、女性のほうが着けている人の割合は高くなりました。
2.マスクを着ける場所は「屋内施設」や「公共交通機関」などが高い
前項では、大半の人が5類感染症移行直後(5月9日)の時点でもマスクを着用していることがわかりましたが、どのような着用シーンが多いのでしょうか。
全体でもっとも高かったのが「病院」で76%となり、僅差で「混雑している公共交通機関」「コンビニ、スーパー、商業施設」が続きました。病院は年代が高くなるほど高くなり、60代では8割以上となりました。「混雑している公共交通機関」は7割超となり、どの年代でも7割台となりました。また「混雑していない公共交通機関」も比較的高い割合で、全体では6割超となっていることから、公共交通機関を利用する際は、混雑に関わらず感染予防を続けている人が多いことがわかります。
なお、グラフにはありませんが、10代では「学校(屋内)」が75%と着用する場面としてはもっとも高い項目となりました。学校の教室、校舎内ではマスクを着用している学生が多いようです。
全体的にどの項目も割合が高く、また、いずれかの項目で着用すると回答した人は約97%であり、ほとんどの人が現在も日常的にマスクを着用する機会があるようです。
全体でもっとも高かったのが「病院」で76%となり、僅差で「混雑している公共交通機関」「コンビニ、スーパー、商業施設」が続きました。病院は年代が高くなるほど高くなり、60代では8割以上となりました。「混雑している公共交通機関」は7割超となり、どの年代でも7割台となりました。また「混雑していない公共交通機関」も比較的高い割合で、全体では6割超となっていることから、公共交通機関を利用する際は、混雑に関わらず感染予防を続けている人が多いことがわかります。
なお、グラフにはありませんが、10代では「学校(屋内)」が75%と着用する場面としてはもっとも高い項目となりました。学校の教室、校舎内ではマスクを着用している学生が多いようです。
全体的にどの項目も割合が高く、また、いずれかの項目で着用すると回答した人は約97%であり、ほとんどの人が現在も日常的にマスクを着用する機会があるようです。
3.今後の着用意向は、5割超が「着用したい」、3割弱が「外したい」
現状は、マスクの着用をしている人が多い中、今後マスクの着用についてどのように考えているでしょうか。今後のマスク着用意向について聞きました。
全体では、「常に着用したい」「できるだけ着用したい」を合わせた【着用したい】意向が55%と半数以上になりました。
年代別にみると、10代では【着用したい】人は50%、「できるだけ外したい」「常に外したい」を合わせた【外したい】人は32%となりました。20代では、【着用したい】人は44%となり全年代でもっとも低くなりました。20代以降は年代が上がるにつれて【着用したい】人の割合が増え、50代、60代では6割以上となりました。
現状のマスク着用状況と同様に、男女別では女性のほうが【着用したい】人の割合が高くなりました。
全体では、「常に着用したい」「できるだけ着用したい」を合わせた【着用したい】意向が55%と半数以上になりました。
年代別にみると、10代では【着用したい】人は50%、「できるだけ外したい」「常に外したい」を合わせた【外したい】人は32%となりました。20代では、【着用したい】人は44%となり全年代でもっとも低くなりました。20代以降は年代が上がるにつれて【着用したい】人の割合が増え、50代、60代では6割以上となりました。
現状のマスク着用状況と同様に、男女別では女性のほうが【着用したい】人の割合が高くなりました。
4.着用したい理由は感染予防目的が高く、外したい理由は息苦しさ/暑苦しさ
今後マスクを【着用したい】人、【外したい】人それぞれに理由を聞きました。
まず、【着用したい】人の理由の全体TOPは、「自分が感染したくないから」がもっとも高く約7割となり、年代別でみてもすべての年代でTOPとなっています。
2位以降では少し違いがみられました。
10代では、2位に「マスクを外すのが恥ずかしい/顔を見られたくないから」5割弱でランクインしています。この項目は若年の中でも特に女性で高く、10代女性では6割超、また20代女性でも4割超でした。マスク着用が基本の学校生活を数年間過ごしている年代のため、マスクを外して顔を見せることに抵抗がある人も多いようです。また10代では、4位の「まわりの人の目が気になるから」、5位に「まわりの人がみんな着けているから」も、他の年代に比べて高くなり、まわりの人の目線や状況が気になる様子です。
20~30代では、5位以内には入りませんでしたが男性では「ヒゲをそるのがめんどうだから」、女性では「メイクをするのがめんどうだから」が他の年代に比べて高くなりました。
30代以降では、年代が上がるにつれて「まだ収束していないと思うから」の割合が高くなる傾向がみられ5~6割台でした。まだ感染予防が必要という意識がうかがえます。
また、新型コロナの予防とは別に「花粉症やその他のアレルギー対策のため」「風邪やインフルエンザ対策のため」にマスクの着用意向がある人がどの年代でも一定層いることがわかりました。
まず、【着用したい】人の理由の全体TOPは、「自分が感染したくないから」がもっとも高く約7割となり、年代別でみてもすべての年代でTOPとなっています。
2位以降では少し違いがみられました。
10代では、2位に「マスクを外すのが恥ずかしい/顔を見られたくないから」5割弱でランクインしています。この項目は若年の中でも特に女性で高く、10代女性では6割超、また20代女性でも4割超でした。マスク着用が基本の学校生活を数年間過ごしている年代のため、マスクを外して顔を見せることに抵抗がある人も多いようです。また10代では、4位の「まわりの人の目が気になるから」、5位に「まわりの人がみんな着けているから」も、他の年代に比べて高くなり、まわりの人の目線や状況が気になる様子です。
20~30代では、5位以内には入りませんでしたが男性では「ヒゲをそるのがめんどうだから」、女性では「メイクをするのがめんどうだから」が他の年代に比べて高くなりました。
30代以降では、年代が上がるにつれて「まだ収束していないと思うから」の割合が高くなる傾向がみられ5~6割台でした。まだ感染予防が必要という意識がうかがえます。
また、新型コロナの予防とは別に「花粉症やその他のアレルギー対策のため」「風邪やインフルエンザ対策のため」にマスクの着用意向がある人がどの年代でも一定層いることがわかりました。
続いて【外したい】人に、外したい理由を聞きました。
どの年代でも「息苦しく感じるから/暑苦しいから」がもっとも高い理由となりました。
年代で大きな差は見られず、年代問わずマスクによる息苦しさ、暑苦しさを感じている人は多いようです。
「マスクを着けることがめんどうだから」は、10代~40代で2位となりました。場所に応じて着けたり外したりすることが日常的になっており、わずらわしさを感じている人も多いようです。
また10代、20代では「肌のかゆみや荒れが気になるから」が、他の年代に比べ高くなりました。また、ランキングには入っていませんが、女性20代では「メイクが落ちるから」が5割弱と高い割合となり、マスクによる肌荒れやメイク崩れの悩みは、特に若年層で特徴的な傾向でした。
50代、60代では「メガネがくもるから」の理由が上位となり、不便さを感じる人が多い様子です。
どの年代でも「息苦しく感じるから/暑苦しいから」がもっとも高い理由となりました。
年代で大きな差は見られず、年代問わずマスクによる息苦しさ、暑苦しさを感じている人は多いようです。
「マスクを着けることがめんどうだから」は、10代~40代で2位となりました。場所に応じて着けたり外したりすることが日常的になっており、わずらわしさを感じている人も多いようです。
また10代、20代では「肌のかゆみや荒れが気になるから」が、他の年代に比べ高くなりました。また、ランキングには入っていませんが、女性20代では「メイクが落ちるから」が5割弱と高い割合となり、マスクによる肌荒れやメイク崩れの悩みは、特に若年層で特徴的な傾向でした。
50代、60代では「メガネがくもるから」の理由が上位となり、不便さを感じる人が多い様子です。
3月のマスク着用の自由化に続き、5月に5類感染症へ移行した後に実施した今回調査でしたが、感染への予防意識はまだまだ高い人が多く、調査時点ではマスクの着用意向も半数以上となりました。また、長く続くマスク生活により、マスクを外すことへの抵抗感や周りの目線が気になるという人も若年女性を中心にみられます。マスク着用の自由化によって個人の判断でマスクを着けたり外したりと、快適な日々が送れるようになるといいですね。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
実施時期:2023年5月9日
有効回収数:10,450サンプル
※市場の性年代構成比にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります【調査データの引用・転載について】
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