高校生がいま入っている部活や、あこがれの部活など、高校生の部活に関する調査を行いました。部活をやっていてよかったことや、印象的なできごと・エピソードなども聞いてみました。
◆Topics◆
1.高校生が入っている部活は?JKは文科系、DKは体育系が人気2.部活をやっていてよかったことTOPは「仲間や友だちができた・増えた」
3.部活にまつわる印象的なできごとやエピソードを紹介!
4.高校生の「あこがれの部活」は?
5.高校生の習い事TOPは「学習塾・家庭教師」、一方で6割強は「習い事はしていない」
1.高校生が入っている部活は?JKは文科系、DKは体育系が人気
高校生に、学校で部活(クラブ活動)に入っているかを聞きました。入部している人にはいま入っている部活を、引退している人には所属していた部活を回答してもらいました。
全体では、「部活には入っていない(帰宅部)」の割合がもっとも高く、約2割という結果に。他の習い事との関係で、部活に入っていない人もいるかもしれません。
入っている部活では、上位の割合に大きな差はなく横並びとなっている様子。
男女別にみると、JKでは「吹奏楽」や「美術・イラスト」「軽音楽」「テニス(軟式・硬式)」「演劇」などが上位でどれも僅差となっています。JKはTOP5のうち、4項目に文科系がランクインしています。
DKでは、「テニス(軟式・硬式)」「バスケットボール」「陸上」「サッカー」「バトミントン」が僅差で上位となりました。
ほかにも、「卓球」「バレーボール」「野球(軟式・硬式)」と体育系が続き、DKでは体育系の部活が人気のようです。
また、その他の部活としては、「家庭科部」「ボランティア部」「囲碁将棋」なども複数回答がみられました。
2.部活をやっていてよかったことTOPは「仲間や友だちができた・増えた」
部活に入っている高校生に、部活をやっていてよかったことを聞いたところ、全体TOPは、6割台後半で「仲間や友だちができた・増えた」となりました。2位の「思い出ができた」も6割弱の高い割合。3位以降は、「体力がついた」「知識が増えた」「コミュニケーション力が身についた」「精神力が身についた」「趣味ができた」が3割台で続きました。
男女別にみても、「仲間や友だちができた・増えた」が男女ともにTOP。続く2位も、男女ともに「思い出ができた」となりました。体育系の部活に入っている割合が高かったDKでは、3位に「体力がついた」が続きます。
学年別でみると、「思い出ができた」は男女ともに3年生で高い割合となっていました。「精神力が身についた」も3年生で割合が高く、男女ともに約4割。「目標を達成することができた」も3年生で高く、高3JKでは3割でした。また、1年生では「趣味ができた」の割合が高く、特に高1DKでは4割超となりました。
3.部活にまつわる印象的なできごとやエピソードを紹介!
部活に入っている高校生に、部活にまつわる印象的なできごとやエピソードを聞きました。
【JKのエピソード】
【JKのエピソード】
・野球応援は青春って感じでめっちゃ楽しい(高1女子)
・夢だったバンドを組んでライブハウスでライブするということが叶った(高1女子)
・部活終わりにすぐ帰らず、部室にわやわやみんなでいる時間がすき(高2女子)
・感じたことを文章にするのは本当に楽しい。文芸部に入ってよかったなと心の底から思う(高2女子)
・馬術部で毎日のように馬のお世話をして、毎日のように部員と会っていたから、家族のような存在になった(高3女子)
・いつも怖い顧問が感動して泣いていてびっくりした(高1女子)
・書道パフォーマンスをたくさんの人の前で行ったこと。とても緊張したけど、いい思い出ができた(高3女子)
・試合で目標のところまで進めず、はじめて悔し涙をながした(高1女子)
・レギュラー争いがとても激しく、誰よりも努力してレギュラーの座を掴んでやるという闘争心を持って活動していた。とてもメンタルが強くなったと思う(高1女子)
・マネージャーをしていてしんどいことも多かったが、引退時に寄せ書きをくれてとてもうれしくて泣いてしまった(高3女子)
【DKのエピソード】
・先輩や同じ学年と友だちが増え、そこからどんどん友人を増やすことができた(高1男子)
・文化祭にて展示していた自分の写真を直接ほめてもらえた(高3男子)
・普段は全然やる気がないのに大会の1週間前だけ、めちゃくちゃ部活が活発になる(高2男子)
・男のみんなでラーメン屋に行ったのがよかった。まずかったのも思い出(高1男子)
・大会で賞を取ったご褒美で、顧問がみんなを焼肉に連れていってくれたこと(高2男子)
・試合で自分が点を決めて勝利できた。仲間から祝福の言葉をかけてもらえてうれしかった(高3男子)
・合宿でみんなとしんどいメニューを乗り越えたときのチームのまとまりに感動した!(高3男子)
・強い相手のサーブをレシーブできたときに思いっきり叫んだ(高1男子)
・英語部のディベート大会でいい成績が取れたのは、苦手な英語を少し好きになったきっかけだと思う(高1男子)
・推しの先輩と写真を撮れた(高3男子)
JKのエピソードからは、楽しい、夢が叶った、うれしいなど、部活に対してポジティブな感想を持つ人が多い様子がうかがえます。一方で、悔しさや辛さ、引退時の悲しさなど、部活で思わず涙した人も多いようです。また、部活を通して達成感を得られたという声もありました。
DKのエピソードでは、友人を増やすことができたという声や、うれしかったという声のほかに、みんなでラーメン屋に行った、焼肉に連れていってもらったなど、育ち盛りの高校生らしいエピソードも多くみられました。
4.高校生の「あこがれの部活」は?
部活に入っているかどうかは関係なく、高校生に「あこがれの部活」について聞きました。
男女別にみると、特にJKでは、いま入っている部活とは異なる顔ぶれが多く上位に入っています。TOP3は「ダンス」「軽音楽」「弓道」で、いずれも2割台の僅差です。「ダンス」は、学年が上がるほど割合が高くなる傾向にあり、特に高3JKでは3割強と高くなっていました。「バレーボール」も、DKよりもJKのほうが高い割合です。
DKは、1位に「バスケットボール」がランクイン。JKでも4位と男女ともに人気の様子。ロングラン上映が話題となった『THE FIRST SLAM DUNK』や、渡邊雄太選手・八村塁選手といった日本人NBAプレイヤーなどの活躍や日本代表が五輪出場権を獲得するなど大きな話題になりましたね。
「サッカー」「野球(軟式・硬式)」は、JKと比べてDKの割合が高くなっていました。また、「軽音楽」はJKDKともに上位にランクインし、男女ともにあこがれがある人が多いようです。
5.高校生の習い事TOPは「学習塾・家庭教師」、一方で6割強は「習い事はしていない」
では、これまで学校の部活についての結果を紹介してきましたが、学校の部活ではない習い事はどんなことをしているのでしょうか。 地域でのクラブ活動やチーム活動を含め、している習い事について聞きました。
全体では、6割超の人が「習い事はしていない」と回答。している習い事のTOPは、2割弱で「学習塾・家庭教師」でした。2位以降は、1割以下で「楽器系(ピアノ・ギター・バイオリンなど)」「英会話」「書道(習字)」が続きます。「学習塾・家庭教師」は、男女ともにTOPで、もっとも高いのは高3JKで2割超でした。
男女で人気の部活に違いはみられたものの、多くの高校生が部活に入っていることがわかりました。友だちを作ったり、知識や精神力を身につけたりしながら、それぞれ部活を楽しんでいるようです。また、部活以外にも習い事をして趣味や勉強に触れているようですね。部活や習い事を通して、仲間や友だちと思い出に残る経験ができるとよいですね。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2023年9月15日~2023年9月20日
有効回収数:1048サンプル
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります【調査データの引用・転載について】
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