昨年(2023年)に続き、中高生を対象に“将来いちばんなりたい職業”について調査を行いました。その職業に就きたい理由や、将来、働く会社を選ぶときに重視しそうなことについても聞いてみました。
◆Topics◆
1.男子中学生は「スポーツ選手」、女子中学生は「イラストレーター」「教師・教員・大学教授」が上位。高校生では「国家公務員・地方公務員」が男女ともに1位!2.将来いちばんなりたい職業に就きたい理由は?
3.「働きたい会社」を選ぶポイントは「休みがしっかりとれる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」
1.男子中学生は「スポーツ選手」、女子中学生は「イラストレーター」「教師・教員・大学教授」が上位。高校生では「国家公務員・地方公務員」が男女ともに1位!
中高生に、将来いちばんなりたい職業を聞きました。
まず中学生の傾向をみると、男子中学生では昨年の調査では2位だった「スポーツ選手」が、今年は1位になりました。大谷翔平選手やオリンピックで活躍した、多くのスポーツ選手の影響もありそうですね。次いで「国家公務員・地方公務員」「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」「システムエンジニア・プログラマー」が上位にランクインしています。
女子中学生では「イラストレーター」「教師・教員・大学教授」「看護師」が昨年同様上位にランクインしました。また、昨年はランキング外だった「美容師・理容師」が、今年は4位に入っています。
次に高校生の傾向をみると、男子高校生では「国家公務員・地方公務員」「教師・教員・大学教授」「システムエンジニア・プログラマー」がTOP3となりました。続く4位は、3位とほぼ同率で「機械エンジニア・整備士」でした。
女子高校生のTOP3は、「国家公務員・地方公務員」「看護師」「教師・教員・大学教授」でした。
高校生の1位は男女ともに昨年から引き続き「国家公務員・地方公務員」となりました。また、「教師・教員・大学教授」は男女ともに昨年よりも上位になりました。
そのほかにも、「決まっていない・わからない」と回答した割合は高校生よりも中学生のほうが高く、特に男子中学生では2割台後半と高めです。また、中学生の男女で1位だった「スポーツ選手」と「イラストレーター」は、高校生ではランキング外に。年齢とともに考え方や興味・関心も変わっていくようです。
高校生は、中学生と比べて「国家公務員・地方公務員」の割合が高く、「弁護士・裁判官・検察官」や「医師」といった国家資格が必要となる職業が上位にランクインしています。
2.将来いちばんなりたい職業に就きたい理由は?
中学生のなりたい職業TOP3に就きたい理由として、スポーツ選手や先輩が活躍する姿をみて憧れたり、好きなことをして稼ぎたいという気持ちであったり、安定した収入を得たいという現実的な目標など、さまざまな理由が並んでいます。
また、教師や看護師になりたい理由では、家族など身近な人の影響や、自分が支えられた経験から誰かを支えたいという気持ちなどもあるようです。
高校生のなりたい職業TOP3に就きたい理由では、中学生と同様に家族や恩師からの影響のほか国や地域のために仕事をしたい、自分の得意分野を活かしたいといった声や、安定を求めるような声もみられました。
3.「働きたい会社」を選ぶポイントは「休みがしっかりとれる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」
中高生に、将来、働く会社を選ぶときに、特に重視しそうなことを最大5つまで聞きました。
全体のTOP2は「休みがしっかりとれる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」で、4割台後半から5割の高い割合です。また、順位に違いはあるものの、中高生の男女すべてにおいて、「休みがしっかりとれる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」「人間関係/職場の雰囲気がいい」がTOP3に入りました。
中学生の傾向をみると、男子中学生のTOP2は「給料/ボーナスなどの待遇がいい」「休みがしっかりとれる」で、7位には「大企業」がランクインしています。
一方、女子中学生のTOP2は「休みがしっかりとれる」「人間関係/職場の雰囲気がいい」となりました。また、男子中学生と比べて「仕事の内容が、自分のやりたいこと/得意なことである」「服装やヘアスタイル(髪型や髪色)が自由」が高い割合でランクインしています。
高校生の傾向をみると、男子高校生のTOP2は「休みがしっかりとれる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」で、9位には「将来性がある/注目の業界の企業」が入っています。
女子高校生のTOP2も同じく「休みがしっかりとれる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」ですが、男子高校生と比べて5割台と高く、より重視していることがわかります。
中高生を比較すると、「福利厚生/社員へのサポート制度が充実」「仕事の内容が、自分の能力や適性に合っている」「将来性がある/注目の業界の企業」といった、企業の具体的な環境や実際の仕事内容については、高校生のほうがより知識やイメージがわくためか、高い割合となっていました。
中高生の「将来なりたい職業」は、年代や性別によって差がみられました。中学生では男子は「スポーツ選手」、女子は「イラストレーター」「教師・教員・大学教授」が人気でした。一方、高校生では「国家公務員・地方公務員」といった専門性・安定性のある職業が人気でした。また、働く会社を選ぶ際は、「休みがしっかりとれる」「給料/ボーナスなどの待遇がいい」が中高生ともに重視しそうであることもわかりました。
次回は1月16日更新予定です。お楽しみに!
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※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります【調査データの引用・転載について】
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