全国の15~69歳の男女を対象に、生成AIを使っているかを調査。また、使っている人はどんなことをしているかについても聞きました。

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調査レポート要約
SUMMARY
【生成AIの認知度・利用状況】
生成AIの認知度は9割強。現在利用率は3割強で、10代が6割弱と最も高い。
【生成AIの活用方法】
全体では「検索や調べもの」が6割強で1位。10代は「勉強や学習のサポート」が1位、30代は「画像やイラストの作成/編集」での活用も高め。
【利用している生成AIサービス】
「ChatGPT」が7割台半ばで1位。「Gemini」「Microsoft Copilot」が2割台で続く。

◆目次◆

1.生成AIの認知度・利用状況
2.生成AIの活用方法
3.利用している生成AIサービス

1.生成AIの認知度・利用状況

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まず、生成AI※を知っているかどうかを聞きました。知っている人には、学校や仕事だけでなく、プライベートもすべて含めて、使っているかどうかも聞きました。

※生成AIとは、学習データをもとに新たなテキストや画像、音声などを生成する人工知能の総称で、具体的なサービスとして「ChatGPT」「Gemini」「Microsoft Copilot」などがあります。

全体では、「使っている」「使ったことはあるが、いまは使っていない」「知っているが、使ったことはない」を合わせた生成AIに対する認知率は9割強となり、ほとんどの人が知っていることがわかりました。
また、「使っている」という現在利用率は全体で3割強。「使ったことはあるが、いまは使っていない」を含めた利用経験率は4割強となっています。

年代別にみると、10代では現在利用率が6割弱、利用経験率が7割台半ばと最も高く、若い年代ほど生成AIを活用しているようです。
一方、年代が上がるほど「知っているが、使ったことはない」の割合が高く、生成AIを認知しつつも実際に使うまでにはいたっていない人が多いようです。

2.生成AIの活用方法

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生成AIを使っている人に、どんなことをしているのかを聞きました。

全体では、「検索や調べもの」が6割強で1位となりました。2位以降は「文章の作成や要約」「アイデア出し」「勉強や学習のサポート」が4割前後で続きました。情報収集や文章生成など、実務的な用途が上位を占めています。

年代別にみると、現在利用率と利用経験率が高かった若い年代ほど、各項目の割合も高い傾向にあり、さまざまな目的で使いこなしている様子がうかがえます。

10代では「勉強や学習のサポート」が7割弱で1位となり、学生ならではの実務的な使い方をしている人が多いようです。また、「アイデア出し」「翻訳」も10代で高く、創作活動や語学学習などにも応用しているようです。

20代では、10代と同様に「勉強や学習のサポート」「アイデア出し」に加え、「文章の作成や要約」「会話・雑談相手」も高めの割合でランクイン。仕事では資料作成に活用したり、プライベートでは友達感覚で会話を楽しんだりしているのかもしれませんね。

30代では「画像やイラストの作成/編集」が3割台半ばで4位に入り、特に30代女性では約5割の高さで2位でした。趣味で作品を作ったり、子どもの写真を加工したりしているのかもしれません。

グラフにはありませんが男女別にみると、「会話・雑談相手」は女性のほうが高い割合で、特に10~30代女性で4割前後でした。好きなときに会話をしたり、気軽に相談したりする人もいそうですね。

3.利用している生成AIサービス

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生成AIを使っている人に、ふだん使っている生成AIのサービスについて聞きました。

全体では、「ChatGPT」が7割台半ばの高い割合で1位2位以降は「Gemini」「Microsoft Copilot」が2割台で続きます。

すべての年代でも「ChatGPT」が1位となり、特に10~20代では8割台の高さでした。
また、10代ではX(旧Twitter)と連携している「Grok」の利用もやや高くなっていました。
40代では、Officeソフトと連携して業務をサポートできる「Microsoft Copilot」が3割弱とほかの年代より高く、ビジネス用途での普及が進んでいるようです。


生成AIの認知率は高いものの、使ったことはないという人も多くいることがわかりました。生成AIは急速に機能が進化しており、今後どのようなサービスが現れてどのような目的で使われていくのか注目ですね。


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【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
実施時期:2025年6月10日~2025年6月12日
有効回収数:3149サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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