全国の中高生を対象に、学校の授業以外で取り組んでいる勉強や、学習塾・予備校を利用する理由、さらにオンライン学習アプリを利用している理由についてリサーチしました。

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調査レポート要約
SUMMARY
【学校の授業以外でやっている勉強】
中学生は「【実際に通う/対面】の塾・予備校」が4割台後半、高校生は「特にやっていない(学校の授業だけ)」が5割強で最も多い。

【学習塾・予備校・オンライン学習アプリを利用する理由】
<学習塾・予備校>
中学生は「苦手科目を克服したい」など具体的な課題対策、高校生は「自宅以外の勉強場所として利用できる」など学習環境重視の傾向。
<オンライン学習アプリ>
「自分のペースに合わせて勉強できるから」が4割強で1位。2位以降もアプリ特有の理由が並ぶ。

学習塾・予備校にあったら嬉しいサービス
中学生は「勉強の成果に応じて、ポイントや特典がもらえる」、高校生は「自習室の機能が充実」が1位に。

【自分の進路についての情報源】
中学生は「家族や親せきの話」など身近な人の話から、高校生は「気になる学校のホームページ」など自主的に調べて情報を得る傾向。

◆目次◆

1.学校の授業以外でやっている勉強
2.学習塾・予備校を利用する理由
3.オンライン学習アプリを利用している理由
4.学習塾・予備校にあったら嬉しいサービス
5.自分の進路についての情報源

1.学校の授業以外でやっている勉強

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中高生に、学校の授業以外の勉強として、今取り組んでいるものを聞きました。

中学生では、「【実際に通う/対面】の塾・予備校」が4割台後半で最も高く、特に男子中学生では5割強と高い結果でした。
次いで「通信教育」が1割台半ばで続き、特に女子中学生で2割弱とやや高めでした。

高校生では、「特にやっていない(学校の授業だけ)」が最も高く5割強でした。
一方、今取り組んでいるものとしては、「【実際に通う/対面】の塾・予備校」が約3割で最も高い割合です。
また、「AIを使った学習」「オンライン学習アプリ」は1割強で、女子高校生のほうが男子高校生よりもやや高い傾向がみられました。

授業以外の勉強は塾や予備校が中心で、中学生のほうが積極的に取り組んでいるようです。

2.学習塾・予備校を利用する理由

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学習塾・予備校に通っている中高生に、対面、オンラインすべて含め、学習塾・予備校を利用する理由を聞きました。

中学生では、「苦手科目を克服したいから」「学校の定期試験対策のため」がともに4割台でTOP2。中学生は、具体的な課題を解決したいという目的で塾を利用している人が多いようです。
また、男子中学生では「模試やテストを受けられるから」「家族や友だちにすすめられたから」が4割前後で、女子中学生と比べて高くなっていました。

高校生では、「自宅以外の勉強場所として利用できるから」が4割強で1位となり、女子高校生のほうが高い割合でした。
2位以降は、「苦手科目を克服したいから」「勉強の習慣・やり方を身につけるため」「受験や進路に関する情報が得られる/相談できるから」が3割台で続きます。
高校生は、学習環境や情報収集を重視している様子がうかがえます。

3.オンライン学習アプリを利用している理由

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オンライン学習アプリを利用している中高生に、その理由を聞きました。

中高生全体でみると、「自分のペースにあわせて勉強できるから」が4割強で1位2位以降は「学習時間や達成度がわかるから」「ゲーム感覚で楽しく学べるから」が約3割で続きました。
アプリならではの楽しさや手軽さ、場所を選ばず勉強ができるといった点が動機になっているようです。また、中学生のほうが全体的に積極的で、モチベーションアップや先取り、試験・復習面で高い傾向がみられました。

4.学習塾・予備校にあったら嬉しいサービス

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中高生に、対面、オンラインすべて含め、学習塾・予備校を選ぶときに「あったらいいな」と思うサービスを、最大5つまで聞きました。

中学生では、男女ともに1位~4位まで同じ項目が並びました。
1位の「勉強の成果に応じて、ポイントや特典がもらえる」は、男子中学生で3割強特に女子中学生で4割台半ばの高い割合でした。
次いで「食事や軽食が利用できるサービス」「自習室の機能が充実」「ゲーム感覚や仮想空間で楽しく学べる」が3割前後で続きます。

高校生では、「自習室の機能が充実」が3割強で、男女ともに1位
2位以降は順位が異なるものの「食事や軽食が利用できるサービス」「勉強の成果に応じて、ポイントや特典がもらえる」「自習室やオンライン自習室の利用」が2割台で続きました。

ランキング外ですが「勉強のストレスや不安を相談できる」も女子高校生で2割強とやや高い傾向がみられました。

5.自分の進路についての情報源

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中高生に、自分の進路について情報収集をしているか聞きました。また、しているという人にはその情報源について聞いてみました。

中学生全体では「情報収集をしていない」が2割台後半で、男子中学生で約3割と高い割合でした。
一方、情報収集をしている中学生では、「家族や親せきの話」が男女ともに1位。2位以降は男女で異なりました。
「家族や親せきの話」「友だちや知り合いの話」は男子中学生よりも女子中学生のほうが高い割合で、女子中学生は身近な人との会話などを通して、情報を得ている傾向がみられます。

高校生全体では、「情報収集をしていない」が約2割でした。
男女ともに1位は「気になる学校のホームページ」で男子高校生は約3割、女子高校生は4割弱と高い割合でした。女子高校生のほうが全体的に各項目の割合が高く、特に「気になる学校の入学案内やパンフレット」や「気になる学校の見学・オープンキャンパス」は男子高校生よりも10ポイント以上の差がありました。
男子高校生では「学校の先生」が2位にランクインしました。
高校生は、進路選択がより現実的になることで、自分の進路を意識した行動を取っている様子がうかがえます。

中学生は、家族や友人など身近な人から情報を得る傾向がみられました。
一方、高校生は、学校サイトや先生、オープンキャンパスなど、より具体的な進路情報を積極的に集める傾向にあるようです。


中学生と高校生で、学習に対する意識やニーズの違いがみえてくる調査結果でした。今後も中高生の学びを支える、さまざまなサービスが進化していくとよいですね。


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【調査について】

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の中学生、高校生の男女
実施時期:2025年9月22日~2025年9月24日
有効回収数:1030サンプル
※市場の構成に合わせて割付回収
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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